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本日のテーマ
週明けのロンドン市場から本日早朝にかけ、
ドル円は155円、154円の節目を立て続けに割り込み、
本日早朝に153.793円まで急落し、今年2月以来の円高水準を記録しました。
東京タイムスタートでは、153円台の安値を深掘り中です。
特筆すべきは、これが「当局の介入ゼロ」かつ「NY休場の薄商い」の中で、
市場の自律的な売り圧力だけで発生したという事実です。
今年4~5月、そして7~8月の過去最大規模の円買い介入(計27兆円超)
でも突き破れなかった「155円の岩盤」が呆気なく粉砕されたことは、
相場が新たなレジーム(構造的円高局面)へ移行した決定的な証左です。
上野ひでのり本日の視点
1.不可逆性の根拠:なぜこの円高はもう止まらないのか
現在の円高進行は単なるポジション調整ではなく、
3つの構造的な力学が同時に発動した結果です。
(1)脆弱な円ショートの連鎖破裂:
これまで積み上がった投機筋の円売りポジションに対し、
為替ヘッジが極端に不足していたため、
ストップロスがストップロスを呼ぶ流動性の雪崩現象が発生しています。
(2)クジラ(リアルマネー)の実需シフト:
投機筋の逃避だけでなく、GPIFや生損保といった中長期の巨大資本が
「国内債利回り3%・超長期4%」を背景に外債へのアロケーションを削り、
国内回帰(レパトリ)を本格化させています。
(3)地政学プレミアムの剥落:
オマーン仲介によるホルムズ海峡の暫定航路交渉が進展したとの報道で、
これまでドル円を下支えしていた「有事のドル買い」や
「原油高による日本の貿易赤字懸念」が一気に後退しました。
2.大衆の罠:個人投資家の「逆張りドル買い(71%)」という格好の燃料
この明確なパラダイムシフトの中、外為どっとコムのデータ等によれば、
個人投資家のドル買い(ロング)建玉比率が
約4年ぶりの高水準となる「71.3%」に達しています。
大衆は「155円は過去に介入でも割れなかったから安全」
「流石に下がりすぎたから押し目買い」と安易な逆張りを仕掛けています。
しかし、クオンツの視点から見れば、
彼らの買いポジションは
「下落相場をさらに加速させる絶好の燃料(将来の強制ロスカット予備軍)」
でしかありません。
この巨大なロングの塊が投げ売りに巻き込まれることで、
152円、そして150円の大台に向けた下落余地が
さらに拡大していく構造にあります。
ちなみに、年初来安値は1月27日の152.086となっており、
1月14日の高値159.448から急落してつけた安値です。
覚えていますか?
日銀とNY連銀の協調レートチェックによりつけた安値です。
実弾介入は行われていませんが、人為的な押し下げであったことは事実です。
年初来安値の152.086は非常に重要なサポートであり、
仮に、実需を伴った自律的な相場の中で決壊すると、
もう、元には戻りにくいと考えるのが自然です。
3.プロの複眼思考:仮に「円安への反転」が起きるとすれば?
相場に絶対はありません。
現在進行しているこの強固な円高トレンドが
「反転(156円超への円安回帰)」するとすれば、
以下のいずれかの極端なテールリスクが現実化した場合に限られ…
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