【FOMCタカ派でドル高】ドル円はフィボナッチ38.2%戻し157.12円より手前。戻り売りゾーン

本日のテーマ

昨日のFOMCにおいて、FRBは3年2カ月ぶりとなる0.25%の利上げ(3.75~4.0%)を
全会一致で決定しました。

事前の市場では「保険的な1回のみで年内据え置き」との見方が大勢でしたが、
この見事なタカ派サプライズを受け、
ドル指数(DXY)は8月13日以来となる100の大台(100.340)を突破。
ドル円も一時156.408円まで急反発しました。

本日は、このFOMCの裏側で起きた政治的力学の決着と、
いよいよ明日、18日(金)に迫った
日銀金融政策決定会合に潜む罠について解説します。

上野ひでのり本日の視点

1.テクニカルの現在地:38.2%戻しに届かない自律反発

まずは冷静にテクニカルの現在地を確認しましょう。

ドル円の直近安値(152.883円)からの下落幅に対し、
昨晩の急反発で「フィボナッチ23.6%戻し(155.502)」は上抜けました。
しかし、次なる関門である「38.2%戻し(157.123)」には全く届いていません。

安値から3円50銭以上戻したとはいえ、テクニカルの視点から見れば、
依然として初期の自律反発・ショートカバーの領域に留まっています。

この局面で「再び160円に向かう」と騒ぎ立てるセルサイド・アナリストの言説は、
相変わらずのポジショントーク(無理筋)と言えるでしょう。

本メルマガでは、こうなって欲しいという願望を語るより、
事実を真正面から直視することが最優先というスタンスを徹底します。

2.ウォーシュ議長の「白旗」とドット・プロットの真実

今回のFOMCの最大のポイントは、最新の金利見通し(ドット・プロット)において、
18人中16人もの委員が、
「年内に少なくともあと1回の追加利上げ」を見込んでいる事実です。

トランプ大統領から強烈な利下げ圧力を受けていたウォーシュ議長ですが、
結果としてはインフレの高止まり(基調インフレの粘着性)と、
米10年債利回り5%超えという「債券自警団からの催促」に抗いきれず、
事実上の「白旗」を揚げてタカ派スタンスへの同調を余儀なくされました。

議長就任後の節目となる重要な会合であったにもかかわらず、
記者会見が逃げ腰のまま30分足らずで打ち切られたことが、
彼の抱える政治的ジレンマの深さを如実に物語っていると言えるでしょう。

米10年債利回りが利上げ後も5.020%に張り付いている通り、
米国債(ドル)への根本的な信認は依然として回復していません。

3.日米金利差の非対称性:市場が陥る「日銀への過剰期待」

米国側が明確にタカ派へシフトしたことで、
足元でドル高が進行しやすい地合いが固まったのは事実です。

しかし、私たちが真に警戒すべきポイントは、
明日、18日(金)の「日銀金融政策決定会合」にあります。

現在の短期金融市場の織り込みを見ると、
明日の日銀の利上げ確率は「99%」と完全に既成事実化しています。

さらに、来年春までの利上げペースの織り込みにおいても、
市場はFRBの追加利上げペースと同等、
あるいはそれ以上の強さで「日銀のタカ派化」に前のめりになっています。

相場において、これほど一方的に期待が膨らんだ状態は極めて危険です。

4.明日の日銀会合:リスクシナリオと実践的戦術

【最大のリスクシナリオ】
市場が「日銀のタカ派姿勢(連続利上げの示唆)」
を極限まで織り込んでいる以上…

この続きは、有料メルマガでお読みください。
「上野ひでのり本日の視点」の続き、「相場概況」「本日のおすすめトレード」の記事が掲載されています。