目次
前日の通貨強弱
| 順位 | 通貨 | 前日比 | 前日順位 |
|---|---|---|---|
| 1 | CAD | +0.16% | 4位 |
| 2 | NZD | +0.11% | 6位 |
| 3 | EUR | +0.09% | 7位 |
| 4 | GBP | +0.05% | 2位 |
| 5 | AUD | +0.03% | 5位 |
| 6 | CHF | -0.03% | 8位 |
| 7 | JPY | -0.12% | 3位 |
| 8 | USD | -0.29% | 1位 |
相場データ:2026/10/13。8通貨全体に対する相対変化。順位は丸め前の値で判定しています。
ドル全面安と円の下位推移が重なった10月13日の通貨強弱
2026年10月13日の8通貨強弱では、前日1位だったUSDが前日比-0.29%で最下位の8位へ反落し、他7通貨すべてに対して下落しました。上位にはCAD(+0.16%、1位)、NZD(+0.11%、2位)、EUR(+0.09%、3位)、GBP(+0.05%、4位)、AUD(+0.03%、5位)が並び、資源国通貨と欧州通貨がそろってプラス圏を確保しています。一方、CHF(-0.03%、6位)とJPY(-0.12%、7位)は8通貨全体に対してマイナス圏にとどまりました。
ドル円(USD/JPY)は終値158.304と前日比-0.17%(-0.270円)の反落となりました。8通貨強弱の算術上の分解で見ると、USD(-0.29%)とJPY(-0.12%)はいずれも対バスケットで下落したものの、USD側の下落幅がJPY側の弱さを上回ったことでペア全体としてはドル安・円高方向の値動きとなっています。ただし、これは為替レート恒等式上の内訳であり、経済的な原因の寄与率を示すものではありません。実際にJPYは対USDでは上昇した一方、CAD/JPY(+0.28%)、NZD/JPY(+0.26%)、EUR/JPY(+0.23%)、GBP/JPY(+0.18%)、AUD/JPY(+0.17%)、CHF/JPY(+0.07%)と他6通貨のクロス円すべてで下落しており、円の全面高ではなくドル独歩安の色合いが強い1日でした。なお、10月12日は日米の債券市場が休場だったため、長期金利と為替の同期間比較は行いません。
他市場との関係を照合すると、ユーロドル(+0.39%)やポンドドル(+0.35%)では欧州通貨の小幅高とドルの下落が同方向に重なり、ドル指数(DXY)も102.215(-0.35%)へ反落しました。株式市場ではS&P500(CFD)が7,806.83(-0.002%)、VIXが15.27(+0.39%)といずれも直近5営業日レンジ内の小幅な変動にとどまっています。日経225(CFD)は67,937.0(-0.36%)と続落し、円指数(JXY)の上昇(+0.21%)と逆方向の組合せとなりました。また、ドル安地合いの中でBTCUSD(+0.39%)が上昇した一方、GOLDは前日比-0.25%(4,161.03)とドル指数と同方向に下落しており、単純なドル換算の逆相関だけでは説明できない値動きも観測されています。
短中期の通貨強弱
20日間のドル上昇基調に対する単日調整と累積水準の乖離
2026年7月22日を基準(100)とする短中期チャートでは、累積指数水準と直近の勢い(5日・20日変化)を区別して読む必要があります。10月13日時点の累積水準ではJPYが103.92で首位を維持し、USD(100.84)、AUD(100.63)が100を上回る一方、GBP(99.94)とCAD(99.93)は100近辺、EUR(98.97)、CHF(98.65)、NZD(97.26)が100を下回っています。
しかし、直近20営業日の変化率で見ると、USDが+1.93%で他7通貨すべてを上回る独歩高となっており、5営業日変化でもAUD(+0.19%)に次ぐ+0.15%の上昇を維持しています。対照的にJPYは20営業日で-0.15%、5営業日で-0.01%、当日の1日変化も-0.12%と、いずれの期間でも小幅なマイナスが続いています。このため、ドル円の20営業日変化(+2.09%)および5営業日変化(+0.15%)は、算術上USDの上昇とJPYの軟調が同じドル高・円安方向に重なった結果であり、10月13日のUSD反落(-0.29%)は20日間のドル上昇基調と逆行する単日の動きにとどまっています。単日の逆行だけで中期的なドル高基調の転換と断定することはできません。
また、短中期で最も弱い推移が続いているのはEURとNZDです。EURは20営業日で-1.11%、5営業日で-0.39%とともに8通貨中最下位の全面安となっており、NZDも20営業日で-0.68%(累積水準97.26で最下位)と下値圏にあります。10月13日に見られたNZD(+0.11%)やEUR(+0.09%)の反発は、5日・20日単位の下落が続いた中での単日の戻りに位置づけられます。
長期の通貨強弱
AUDの長期首位維持と97ポイント台に並ぶ下位3通貨
2025年11月3日を基準(100)とする長期チャートでは、AUDが107.32で2位以下を大きく引き離して首位に立っています。AUDは20営業日変化こそ-0.21%と小幅に調整しているものの、直近5営業日では+0.19%と8通貨中最大の伸びを記録しており、長期の高水準を維持したまま底堅く推移しています。これにGBP(101.36)とUSD(100.49)が続き、100の大台を上回るのはこの3通貨のみです。GBPは20営業日で+0.25%(USDに次ぐ2位)、USDは20営業日で+1.93%の上昇となっており、中期の買い戻しが長期水準の100超えを支えています。
中位から下位に目を向けると、CAD(99.35)とNZD(98.80)が100をやや下回り、下位にはJPY(97.88)、EUR(97.68)、CHF(97.47)の3通貨が97ポイント台で近接しています。JPYは7月以降の短中期チャートでは首位(103.92)にあるものの、昨年11月からの長期累積では依然として100を下回る6位にとどまっており、時間軸によって位置づけが大きく異なります。また、EURは直近20営業日の下落(-1.11%)によって長期指数でも97.68まで水準を切り下げており、20営業日で+0.24%と持ち直したCHF(97.47)との差が縮小しています。
中銀フラッシュ
| 通貨・中銀 | 次回会合 | 利上げ | 据置 | 利下げ | 時点 |
|---|---|---|---|---|---|
| JPY日銀 | 10/30 | — | — | — | ※ |
| USDFRB | 10/28 | 22.7% | 77.3% | 0% | 10/13 |
| EURECB | 10/29 | 19% | 81% | 0% | 10/13 |
| GBPBoE | 11/05 | 89% | 11% | 0% | 10/13 |
| AUDRBA | 11/03 | 27% | 73% | 0% | 10/12 |
| NZDRBNZ | 10/28 | 55.25% | 42% | 0.4% | ※ |
| CADBoC | 10/28 | 29% | 71% | 0% | 10/13 |
| CHFSNB | 12/10 | 23.65% | 73.75% | 0.25% | ※ |
取得日:2026/10/14。会合日・データ時点は月/日表示です。
「—」は非公表、または利用可能な値を確認できない項目です。日銀の据え置き・利下げは推定していません。
※ RBNZ・SNB:Polymarketの予測市場価格。価格の基準日時は非公表のため、データ時点は表示しません。合計を100%に補正していません。
RBNZ 情報更新:2026/10/14 07:51(日本時間)。SNB 情報更新:2026/10/14 07:51(日本時間)。情報更新日時は価格の基準日時とは異なります。
掲載見送り:日銀。鮮度・取得状態の確認が必要です。
BoEとRBNZの利上げ織り込みと主要中銀の据え置き優位
政策金利見通しを中長期の背景として確認すると、有効なデータが取得された7中銀のうち、次回会合での利上げ確率が50%を超えているのはBoE(11月5日会合:利上げ89%、据え置き11%)とRBNZ(10月28日会合:利上げ55.25%、据え置き42%、利下げ0.4%)の2行です。特にBoEは9割近い利上げ織り込みとなっており、長期・20日変化でGBPが堅調さを保つ背景環境として位置づけられます。RBNZは予測市場価格(合計97.65%、未補正)で利上げが据え置きを上回っています。
一方、その他の5中銀はいずれも7割〜8割の確率で据え置きがメインシナリオとなっており、ECB(10月29日会合:据え置き81%、利上げ19%)、FRB(10月28日会合:据え置き77.3%、利上げ22.7%)、SNB(12月10日会合:据え置き73.75%、利上げ23.65%、利下げ0.25%)、RBA(11月3日会合:据え置き73%、利上げ27%、10月12日時点)、BoC(10月28日会合:据え置き71%、利上げ29%)の順となっています。公表7中銀すべてで利下げ織り込みは0%(予測市場でも0.4%以下)にとどまり、金融引き締め方向の織り込み強弱が焦点となっています。なお、日銀(10月30日会合)はデータ取得状態の確認が必要なため掲載を見送っており、非公表値の推定は行っていません。これらの確率水準は会合時期や算出手法が異なり、前日からの確率変化幅を示すものではないため、当日の為替変動の直接原因ではなく政策背景として参照します。
数値計算と検証はPythonで行い、検証済みデータをもとにLLMを文章化支援に使用しています。
最終的な分析内容の確認・監修および文責は上野ひでのりが負います。

