昨年は、まさしくイーロン・マスク劇場でしたが、その手の発言が飽きられているか、市場が十分に成長し強くなったからだと思いますね。
いい機会なので、大荒れの2021年のイーロン・マスク相場を振り返っておきましょう。
上野ひでのり
目次
2022年3月14日 「仮想通貨は売らない」とツイート
一般原則として、インフレ率が上昇しているときには、米ドルよりも、家や良い製品を作る会社の株など物理的なモノを所有するのをおすすめします。
私はまだビットコイン、イーサリアム、ドージコインを保有しており、売るつもりはありません。
反応はやや鈍めで、ビットコイン相場は37,600ドル⇒39,900ドルで、2,300ドル、6.1%上昇
3月19日には42,405ドルまで反発したが、「ロシアの富裕層がビットコインを買っている」で上昇した高値45,332ドルには届いていない。
2021年 イーロン・マスク劇場の開幕
2021年1月29日 ツイッターに「#bitcoin」
twitterアカウントのプロフィールに、「#bitcoin」というハッシュタグを書き込んだ。
⇒ビットコインは瞬間的に13%上昇
2021年2月8日 ビットコインに15億ドル投資
テスラがビットコインに15億ドルを投資したと発表
参考 Tesla buys $1.5 billion in bitcoin, plans to accept it as paymentCNBC ⇒ビットコインは1日で8,000ドル上昇。初めて50,000ドルを突破
2021年3月24日 テスラがビットコインで買える
You can now buy a Tesla with Bitcoin
— Elon Musk (@elonmusk) March 24, 2021
「これからはビットコインでテスラが買える」とツイート
⇒急騰後に急落、上昇相場の押し目形成
環境問題に配慮したネガティブコメント
2021年5月12日 テスラのビットコイン決済停止
Tesla & Bitcoin pic.twitter.com/YSswJmVZhP
— Elon Musk (@elonmusk) May 12, 2021
環境への影響に関する懸念が理由としてテスラのビットコイン支払い中止をツイート
⇒ビットコインは58,000ドルから9,000ドルの暴落
5月19日には30,066ドルの安値
テスラがビットコインを売却している観測も台頭
後に、10%売却したことが明らかに
ビットコインが成功するのを見たい!
2021年7月21日 ビットコイン価格が下がれば私はお金を失う
参考 Ethereum price rises after Elon Musk confirms he owns the cryptocurrencyCNBC 仮想通貨カンファレンスの場にて、下記のように発言した。「ビットコイン価格が下がれば私はお金を失う。価格を吊り上げることはあるかもしれないが、売り叩きはしない」
「価格を高めて、売却しようといったことは決して考えていない。ビットコインが成功するのを見たい」
⇒ビットコインは、29,500ドルから11%急騰で32,800ドルに
以後、11月10日の史上最高値69,000ドルまで強気相場が継続
2021年12月14日 ドージコインでテスラが買える
Tesla will make some merch buyable with Doge & see how it goes
— Elon Musk (@elonmusk) December 14, 2021
テスラはドージコインを試験的に決済手段として受け入れると発表
⇒ドージコインは2時間で43%上昇した
その後は急反落で、じり安相場が継続中
発言の影響力は、ますます低下が想定されるが…
仮想通貨が好き
2022年3月14日のツイートの趣旨は、これからのインフレ加速、利上げ局面ではビットコインの価値が上昇するということですね。
新しいエコノミーは、彼のような先見性のあるリーダーあるいはアイコン(象徴)があってこそ、健全に成長していくものだと思います。
環境問題との折り合い
テスラがビットコイン決済を中止したときの「環境への影響に関する懸念」というのは、ビットコインのブロックチェーンを支える電力量が莫大で、二酸化炭素排出量を日々増加させているという指摘です。
電力量削減、脱炭素化の技術も今後発展し環境問題との折り合いもついてくるでしょう。
そういうテクノロジーが徐々に健在化することで、ビットコイン相場のさらなる上昇が加速するというイメージを持っています。
一過性のブームでは終わらない
仮想通貨が、もう一過性のブーム、時代のあだ花で終わると本気で思っている人はいないでしょう。
発展するのは間違いないが解決すべき問題もあるということです。
ともあれ、世界一の大富豪がビットコインにステークしているのです。
勝ち馬に乗るには、今はとても良い時期(2022年3月17日現在)です。
買い増しのチャンスだと思います。
イーロン・マスクが、仮想通貨を大好きなのは間違いないので、相場を崩すような発言は二度としないと思いますけどね。
ただ、推してもなかなか相場が上がらなくなったし、上がっても長続きしませんね。
かえって、健全な相場に成長してきたということで、良い傾向だと思います。
上野ひでのり