今後の相場が楽しみです。
アメリカで大ブームになっているのは当然です。
MomentをNFT化する着想力とそれを実現する技術力をダッパーラボ社は兼ね備えています。
まだ上場してないみたいですが、NFTやFlowトークンだけでなく、この会社の株を買いたいくらいです。
上野ひでのり
目次
Dapper Labs(ダッパーラボ)社とは?
出典:Dapper Labs THE NFT COMPANY
世界で最も有望なブロックチェーン企業
参考 Dapper Labs(ダッパーラボ)社とは?NFTトレーディングカードの大本命【NFL ALL DAY(オールデイ)】始動。安価でお手軽に儲かる!Dapper Labsは、カナダのバンクーバーに本拠を置くブロックチェーン開発企業です。
米投資企業Coatue Managementから2億5,000万ドル(約290億円)を調達し、時価総額は76億ドル(約8,800億円)となりました。Flowという名称のブロックチェーンで「NBA Top Shot」を大成功させ、次はスポーツ・トレーディングカードの大本命の「NFL(National Football League)」で、NFTマーケットプレイスをスタートさせます。
NFLおよびNFL Player Association(NFLPA)との提携を果たしました。同社のブロックチェーン技術は高く評価されており、Googleと提携しWeb3.0を推進させることとなりました。
大人気NFTゲーム「CryptoKitties(クリプト・キティーズ)」を開発したことでも知られています。2021年11月1日に、株式会社ミクシィと業務提携を発表し、ブロックチェーン「Flow」を使った新規事業を創出するとのことですが、おそらく「モンスターストライク(モンスト)」のキャラクターやアイテムのNFT化をFlow上で行うということであろうと思います。
暗号資産Flowの相場
FLOW/Bitcoin日足
ICO直後ならいざ知らず、安定普及期にビットコインの上昇率に勝てるアルトコインはありませんので、まあまあ安定的な推移と言えます。
THE NFT COMPANY
単なる技術開発会社ではなくマーケティングに優れる
ブロックチェーンを提供する技術パートナーの立場ではなく、「NBA Top Shot」「NFL ALL DAY」の運営主体であり、NBAとNFL(選手会含む)と共同著作権を有しています。
つまりNFTに特化したマーケティングカンパニーであるということです。
主要なプロダクト
NBA TOP SHOT
- ユーザー数144万人超
- マーケットプレイスの取引数1,900万回超
- ピアトゥーピア(P2P)での売上は9億8,500ドル(約1,130億円)超
OpenSeaのようなNFTマーケットはさておき、自社プロダクトの売上としては驚くべき規模です。
参考 NFTマーケットのOpenSea、過去最高の月次取引高に迫る──強力なライバルも登場 | coindesk JAPAN | コインデスク・ジャパンCoinDesk Japan
Dune Analyticsのデータによると、1月前半のOpenSeaの取引高は約27億ドル(約3100億円)で、2021年8月に記録した過去最高の34億ドルを上回る勢いとなっている。
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- マーケットプレイスの取引数17.7万回超
- コレクターの人数81,500人超
- 総売上950万ドル(約10.9億円)
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LaLiga(ラ・リーガ)にもしっかり食い込んでいて、さすがです。
近日公開です。
残念ながら、大谷翔平のNFT Momentsは実現しない
主力のトレーディングカード(リアル版)
出典:JP.TOPPS.COM
日本の現地法人Topps株式会社が販売しています。
MLBの他に、Champoins League、Formula1、Star Warsのラインアップがあり、もちろん日本ローカルのプロダクトではなく、世界で販売されているグローバルバージョンです。
したがって、世界のコレクターとの交換を楽しむことができます。
とは言え、転売する場合には、国内のトレーディングカード専門店や海外相手ならeBayなどで販売することになるでしょう。
Topps NFTs
出典:Topps NFTs
Topps社のNFTは、Waxというブロックチェーンを使用しており、WAXPという暗号資産が使用されていますが、残念ながら、単なる1枚絵の背景に多少のアニメーションを加えただけのNFTです。
Dapper Labs社のNBAやNFLはMoments(歴史的シュート、タッチダウンシーンなどの短編動画)というパッケージなので、エンターテインメント要素が全く違います。
大谷翔平のLEGENDARY(最も希少性があるカテゴリー)カードが40,000ドル(約460万円)で売りに出されていました。
Candy Digital NFT
参考 米大リーグのNFT市場「Candy Digital」、初の週末は約3億円の取引 | coindesk JAPAN | コインデスク・ジャパンCoinDesk Japan2021年秋に米大リーグ(MLB)のNFTの販売をスタートさせたキャンディ・デジタル(Candy Digital)は1月15日、ついにマーケットをオープン。初の週末、取引は好調だった。
6月にMLBとの提携を発表した同社のNFTマーケットプレイスは、最初の8時間で取引高が100万ドル(約1億1000万円)を超え、週末の取引高は270万ドル(約3億1000万円)に達した。
この数字は、現在、毎日約200万ドルの取引高を記録しているダッパーラボ(Dapper Labs)の人気NFTトレーディングカード「NBA Top Shot」に匹敵すると同社担当者は語った。
売上的にも、技術的にも、Dapper Labsには遠く及ばないと思いますが、出足好調ということで、やはりMLBカードの人気は高いということです。
このMLBカードは、Topps社の二次流通のマーケットプレイスなのかと思いましたが、Candy Digital NFTというトークンを使っているので、別物です。
こちらも単なる一枚絵のNFTです。
しかし、こんなエンタメ要素が全くないカードでもけっこう高く売れるんですね。
Shohei Ohtaniカードは8,500ドル(約98万円)です。
MLBは、ToppsとCandy Digitalの2社にライセンスを与えたということですね。
今からでも遅くないので、Dapper Labsにもライセンスをお願いしたいです。
大谷翔平のMomentsを集めたかった・・・
MLBが、より先進的なDapper Labs社にNFTのライセンスを与えていたら、2021年の
- 大谷翔平の46本のホームランのMoments
- 大谷翔平の100マイル投球のMoments
- 大谷翔平の26個の盗塁のMoments
- 大谷翔平の11.09秒の三塁打のMoment
スポーツとしての人気は、NFLやNBAより下ですが、カードの市場規模では上回ります。
長年Topps社が権益を独占してきたので、こういう流れになったんでしょうね。
NFTマーケットでは後塵を拝することになりますね。
上野ひでのり