【米国CPI・FOMC・日銀会合】今年のFXトレードも実質残り10日間

FXトレードについて、1月1日と12月25日のみ、曜日に関わらず取引が全面停止となります。
12月25日は月曜日ですから3連休となります。加えて26日(火)は英国が休場です。

クリスマス後は、実質的に27日(水)から29日(金)の3日間だけの営業となる訳です。欧米トレーダーたちはクリスマス休暇中なので、値動きは鈍いです。
したがって、11日(月)から22日(金)の10日間が、通常通りトレードできる残り日数となります。

2023年の最後の仕上げとして、ぜひ頑張りましょう。

特にドル円相場に関しては、2024年度のトレンドが決まる時期になりそうです。

今回は、【上野式プロFXオリジナルMT4チャートセット】をベースにテクニカル分析を行うことにします。

12月19日(火)の日銀金融政策決定会合が最も重要なイベントになると繰り返し述べています。
したがって、まずは、それ以前の相場について予測してみましょう。

日足以下は下落トレンドに転換

詳細は、次章のドル円日足チャートをご覧ください。
短期(3)・中期(7)・長期(25)の移動平均線がいずれも大きく下落し、一目均衡表の雲も完全に下抜いているため、戻り売りのタイミングを探る展開です。

145.00、146.25、147.50の節目ごとに、暴落前に揉み合った痕跡を残すため、戻り売りに押されやすい状況です。
私たちのトレードチャンスも、それらの節目ごとに発生します。

さらに、もう一段上の148.75の節目に至るまでには、一目均衡表の雲の下限のレジスタンスも待ち構えるため、148円台に戻すのは非常に困難であろうと思います。

フィボナッチ・リトレースメントによる分析


画像かテキストリンクをクリックすると、より詳細なチャートが別画面で開きます。
足元のトレンドを合わせて確認するために、あえて日足チャートにフィボナッチ・リトレースメントを引いています。

分析方法の詳細は、11月24日(金)の下記のバックナンバーをご参照ください。
【ドル円の下落目途をフィボナッチで推定】短期146.25、中期142.50がターゲット

2023年のドル円相場は、下記のような推移でした。

  1. 「重要な安値(年初来安値)」・・・01月16日 127.214
  2. 「重要な押し安値」・・・07月14日 137.232
  3. 「重要な高値(年初来高値)」・・・11月13日 151.898
そこで、(1)⇒(3)と(2)⇒(3)の2本のフィボナッチ・リトレースメントが引いてあります。

重要なのは、前者の38.2%の押し目142.50ですが、12月7日(木)のフラッシュ・クラッシュで141.576の安値をつけて下抜いてしまいました。
しかし、長い下ヒゲで瞬間的に下回っただけであり、翌日の8日(金)には、このラインでサポートされていることが分かります。

したがって、週足以上の長期スパンでは、しっかり押し安値が決まったという見方ができます
とは言え、しばらくは戻り売り圧力が強く、短期的に急反発が続く可能性は低いです。

【まとめ】日銀会合がゲームチェンジャーになる可能性がある

12日(火)発表の米国消費者物価指数(CPI)、13日(水)発表のFOMCの声明文・経済見通しおよびパウエル議長会見がきっかけで、ドル相場が急反発する可能性は低いです。
どちらかと言えば、ハト派寄りでドル安方向へのバイアスが強くなりそうです。

結局は、今後のドル円相場の行く末を決定づけるのは、19日(火)の日銀金融政策決定会合ということになります。
7日(木)の急激な円高の原因になったように、日銀のタカ派な政策が掛け値なしに出てくれば、引き続き下落バイアスを維持するでしょう。

毎度のように期待を裏切り、円の失望売りを誘うことになれば、147.50~148.75の節目までの上昇があり得ると思います。
日銀のマイナス金利解除が当日に行われることはないにしても、次回2024年1月23日の会合で行われるというサインを受け取ることができなければ、定例の円売り祭りになると思います