◆ 通貨強弱と中銀フラッシュ
通貨強弱チャート|主要8通貨ランキングと政策金利見通し 2026/10/13
目次
本日のテーマ
三連休が明け、今週は、明日21:30発表の米国消費者物価指数(CPI)に向けて、
動意を高めていくと思われます。
連休中も世界の金融市場は休むことなく変動を続けていましたが、
当総研の分析装置はそうした祝日中の「相場の歪み」も正確に捕捉しています。
今週も客観的なデータとクオンツ分析を武器に、
皆様のトレードに圧倒的なエッジを提供してまいります。
上野ひでのり本日の視点
1.相場概況:三連休の裏で進行した「ドル全面高」とドル円の200日線突破
昨日(10月12日)の市場は、米債券市場がコロンブスデーで休場、
東京市場も祝日で休場という薄商いの中、為替市場ではドルの独歩高が進行しました。
ドル指数(DXY)は終値102.572(前日比+0.33%)へと2日続伸し、
直前5営業日高値を上抜いて年初来高値(102.607)を更新しています。
ドル円(USD/JPY)も終値158.574円(+0.19%)へと続伸し、
日中高値では158.750円と10月の月間高値を更新しました。
これまで上値を抑えていた重要節目である「200日移動平均線(158円台半ば)」を
一時的に上抜ける展開となっています。
一方で、株式市場を見るとS&P500(CFD)が-0.12%の小幅反落、
日経225(CFD)も68,183円(-0.99%)へと下落し、
恐怖指数であるVIXは15.21(+2.49%)へ上昇しました。
通常であれば、株安・ボラティリティ上昇の局面では
防御的通貨である円やスイスフランが買われやすい地合いですが、
昨日は円指数(JXY)が-0.22%続落し、
スイスフランも全面安になるという結果です。
リスクオフの進行はわずかであり、避難通貨への資金移動は
起きなかったということでしょう。
2.金利差変化では説明できないドル買い:鍵は「金利上昇の質」
現在、各国の長期金利が高止まりする中で、
市場の焦点は金利の「水準」そのものではなく、
金利上昇の「質」へと移っています。
米国の長期金利(5.2〜5.3%台)は、
トランプ氏が打ち出した「全成人への5,000ドル給付(総額1.2兆ドル規模)」
という発言以降、財政拡張懸念によるタームプレミアムの上昇という
「悪い金利上昇」の側面を持っています。
しかし同時に、AI関連の設備投資や強い個人消費など、
米国経済の底堅さに支えられた「良い金利上昇」の側面も併せ持っています。
さらに昨日は、
サウジの空港攻撃を受けた中東情勢の緊迫化(トランプ氏の参戦検討発言)
による原油高も加わり、インフレ再燃と金利高止まりが意識されたことが
強力なドル買いを呼び込みました。
対する日本は、高市政権による国債発行額の抑制検討や、
ベッセント米財務長官の牽制発言によって「悪い金利上昇(財政懸念)」は
一旦和らいだものの、
食料品の消費減税(約10兆円規模)の財源問題など火種はくすぶり続けています。
日銀が金融引き締めのペースを急加速させる準備が整っていない中、
直近20営業日で見れば日米金利差は+24.1bp拡大しており、
この中期的な金利差構造が根強いドル高・円安を支えています。
3.実践的戦術:200日線突破の「騙し」を警戒し、勝ち筋を見極める
【戦術の結論】
ドル円は日米休場の薄商いの中で…
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「上野ひでのり本日の視点」の続き、「相場概況」「本日のおすすめトレード」の記事が掲載されています。