目次
ドル円は2017年1月ぶりの高値圏
トランプラリーの高値は2016年12月の118.658
ドル円週足
意識されるプライスの節目は118.750
トランプラリーの高値では、2016年12月の118.658、2017年1月の118.608の2点天井から暴落した。
これは、118.750という重要なプライスの節目がレジスタンスとしてよく機能したからである。
次の重要なプライスの節目はアベノミクス後高値の125.000
アベノミクス後高値は、2015年5月の125.854であるが、125.000の非常に重要なプライスの節目のレジスタンスから暴落した。
円安が急激に進行すると、エネルギー資源高により日本の貿易収支が急速に大きく赤字化、連れて経常収支も赤字に転じ、世界最大の対外純資産国から転落する岐路に立っているとの論調がクローズアップされる。
確かに、徐々にそうなる可能性は否定できないが、一時130ドルを超えたWTI原油先物は100ドルを割り込んだ安定推移が見込まれ、足元の円安は明らかに行き過ぎである。
フィボナッチ・エクスパンションの高値予測は121.025
ドル円日足
ディナポリ式フィボナッチ・エクスパンションにおける2021年~2022年の高値目途は、OPの115.850であり、実際にこのレベルを明確に上抜くことはなかった。
一時的に上抜いても滞空時間が短く最大4日程度であり、レジスタンスとして非常に強力であった。
FOMCに向けてのドル円の急上昇で、OPの115.850レベルは明確に上抜いたため、次はXOPの121.025を目指す流れは、可能性としてはあり得る。
しかし、1~2か月の短期的には考えにくい。
FOMC後は「噂で買って事実で売る」動きか?
直近のドル高はFOMCの初回利上げに向けて高進
ドルインデックス(DXY)の日足である。
直近の高値は3月7日(月)の99.418であり、その後は高値圏での保ち合いが継続中である。
DXYの構成要素として、ユーロ(57.6%)、日本円(13.6%)の構成比であり、主にユーロドル相場に影響を受ける指数である。
直近の円安はFOMCの日程が近づくにつれ加速
円指数(JXY)の日足である。
3月11日(金)以降、連日窓を空けて大陰線の急落となり、3月15日(月)には84.46の安値をつけている。
FOMC結果発表直後から「噂で買って事実で売る」ドル円急落の可能性
中長期的な上昇トレンドが保持される可能性はあるものの
円安の原因となる日本の貿易収支の悪化は、エネルギー価格の動向に左右されるため、今後のウクライナ戦争の動向に大きな影響を受けるだろう。
短期的なドル円急騰は絶好の戻り売りチャンス
3月15日(火)の16時の欧州タイム入り直後に、短期筋のまとまったドル円の売りが持ち込まれ、当日高値118.448から117.698まで75.0pipsの急落となった。
「いずれは急落の可能性」を示現したものであったが少しフライング気味であった。
戻り売りのタイミングを狙っている投機筋は多く、そのタイミングはFOMCの結果発表直後になる可能性が高いと考える。
押し目の目途はフィボナッチ・リトレースメントの38.2%ラインの116.997
ドル円1時間足
現状の高値118.448アラウンドから急落した場合、フィボナッチ・リトレースメントの38.2%の押し目は116.997になるため、概ね117.000まで、1円50銭(150pips)程度の下落調整が起こる可能性は高いと考える。
さらなる下落で、61.8%の116.101レベルまで到達すれば、上昇トレンドは終息したと言える。