ヘッジファンド手法【株式ロングショート】個人でも再現可能【サヤ取り】応用編

ヘッジファンドの代表的手法「株式ロングショート」を個人でも再現可能なことをご存知ですか?
「上野式株式ロングショート」は、サヤ取り5ペア10銘柄を同時に仕掛け、同時に手仕舞いする画期的なトレード手法です。
個人トレーダーの資金力でも十分再現可能なので、ぜひチャレンジしてください。


ヘッジファンド手法としての株式ロングショート

ヘッジファンドの稼ぎ頭は、株式ロングショートという手法です。

個別株式だけを対象とし、シンプルで分かりやすいので、投資家(ヘッジファンドのお客さん)にも人気です。

対象となる個別株式について、割高な株式と割安な株式のランキングを計算し、それぞれ上位の株式群について

  • 割高な株式群を空売りする
  • 割安な株式群を買う
オペレーション自体はとても簡単です。

  1. 割高、割安の計算の根拠(パラメータ)
  2. ロングとショートの比率
  3. 売買銘柄数
  4. 売買トータル予算
以上4点が重要なポイントになりますが、全て高度なAIが計算し、足元の相場にフィットしたプランを出してきます
最終的な判断はトレーダー(ファンドマネージャー)が行います。

割高、割安の計算は、言い換えれば、今後の騰落予想なので簡単ではありません。
高PERの人気株が青天井で上昇し続けることもありますし、低PBRの不人気株が、長期間、低位で放置されっぱなしになることもあります。

ファンダメンタルズを基本にしながらも、足元のトレンドも評価の軸として組み入れられているでしょう。

割高、割安の計算の根拠(パラメータ)に関しては、株式ロングショート戦略の生命線なので、各ヘッジファンドのAIの能力により、運用成績に大きな差が出てくるでしょう。

ロングとショートの比率、売買銘柄数については、全体の相場が上昇相場か保ち合いか下落相場かによって変わってきます。
2020年3月以降の一本調子の上昇相場の場合、ロングが9割、ショートが1割になっているかもしれません。

売買トータル予算は、ファンドの規模により限界値が決まりますが、どれくらのレバレッジをかけるかなど、足元の相場に合わせて調整が必要です。

以上の理由により、株式ロングショートは、ヘッジファンドにとっても決して簡単ではなく、莫大なシステム投資が必要になりますし、そのロジックがどんな相場でも必ず通用するとは限りませんので、想定外の損失を被ることも珍しくはありません

個人トレーダーにも簡単に再現できる「上野式株式ロングショート」

「上野式株式ロングショート」では、ヘッジファンドのように、個別株式の割高、割安の計算は一切行いません。

一般に公開されているファンダメンタルなパラメータでスクリーニングをかけて、割高、割安リストの順位を計算することは比較的簡単です。

しかし、私のような個人がどんな緻密な計算を行っても、ヘッジファンドのAIには遠く及ばないので、同じ方向性で努力しても無駄骨になることは明らかです。

「上野式株式ロングショート」の手順

ひと言でいえば、個別株式の両外しサヤ取りの応用です。

1ペア2銘柄のサヤ取りを決め打ちしても、失敗することがありますので、5ペア10銘柄のサヤ取りを

  • 毎週月曜日の9時の寄付き成行で仕掛ける
  • 毎週金曜日の15時の大引け成行で手仕舞いする
このような形で、毎週繰り返し実行します。

形式的には、ロング5銘柄、ショート5銘柄で、重みは50:50の株式ロングショートとなりますが、ヘッジファンドの発想とは大きく異なります。

「上野式株式ロングショート」の具体例(実績)

2020年3月のコロナショック以降、カネ余り、過剰流動性の異常な相場になっていますので、あえてコロナ前の2019年の例を紹介します


画像をクリックすると、大きな画像が表示されます。

この仕掛けは、下記の5ペア10銘柄のサヤ取りになっています。
2019年3月30日付けで、投資助言サービス契約のお客様にシグナル配信したもので、翌週「2019月4月1日(月)~4月5日(金)の運用実績表」となります。

リンクをクリックすると、最新のサヤチャートが表示されます。

「2019月4月1日(月)~4月5日(金)の運用実績表」をご覧いただくと分かりますが、「ペア利益率」は5ペアとも全てプラスになっており、4.66%の運用実績になります。

売買両建てのサヤ取りの利益率の計算では、売買分がダブルカウントされますので、全投資金額(丸代金)に対しては、4.66%÷2=2.33%の運用実績になります。

仮に1,000万円の予算で、1銘柄100万円ずつ仕掛けたとすれば、1,000万円×2.33%=233,000円の利益になります。
空売りは信用取引ですが、買いも信用買いをお勧めしています。現物買いよりも売買コストが安いからです。

また、リスクが非常に低いので、資金効率を考えて、3倍程度のレバレッジを掛けていただいても全く構いません
1,000万円の仕掛けは、340万円程度の資金があれば実現可能です。

日経平均が1.43%も上昇した週でしたが、売買両建てなのに、利益率2.33%と大きくアウトパフォームしています。
また、上昇相場にも関わらず、売り5銘柄中、3銘柄で利益が出ていることも興味深いです。

この例の5営業日で2.33%の運用実績は、平均より高いパフォーマンスで、年間を通した平均は0.5%程度になります。
仕掛けのチャンスがない週もありますので、年間40週で仕掛けを行ったとすれば、利益率0.5%×40週=20.0%という高リターンとなります。
3倍のレバレッジを掛ければ60.0%の利回りです。

これは絵に描いた餅ではなく、お客様が私のシグナル通りに運用していただいたとすれば、どなたにも再現可能な実績でした。
現在は、このシグナルの配信を行っておりませんので、ご了承ください。

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ヘッジファンドの株式ロングショートを再現することはできませんが、株式の両外しサヤ取りを複数まとめて同じタイミングで行うことで、リスクヘッジ効果が高まり、年間の運用実績が安定してきますので、ぜひお試しくださいね。
また、株式の両外しサヤ取りのリスクは非常に低いため、信用口座で2~3倍のレバレッジを掛けて行っても全く問題ありません。

上野ひでのり