FXと全く同じ仕組み【GOLDのCFDトレードのすすめ】ドル円より分かりやすい

FEDウォッチツールにて、FRBの年内利上げ見送りの確率が25%程度の推移となっており、米国10年債利回り(長期金利)がピークアウトし、ドル安方向へトレンドが転換する可能性があります。

下記の関連記事をご参照ください。全ての記事は3分で読めます。
FOMCのFF金利見通しが相場を動かす【FEDウォッチツール】毎日確認しよう!
【基礎の基礎】米国政策金利(FF金利)と長期金利(10年債利回り)

しかしながら、仮に米国政策金利の現状5.25-5.50%がターミナルレート(利上げ打ち止め)であったとしても、利下げの開始は早くても2024年6月の見込みです。8か月以上は高金利が続きます。行き過ぎたドル全面高は巻き戻しとなるでしょうが、高金利の米ドルは押し目で買うのが基本です。

ドル円の押し目買いは145円レベルが安全

2022年10月21日(金)にドル円は151.946の高値をつけ、その直後から為替介入が開始、24日(月)の早朝も継続され、145.534まで6円41銭(641.2pips)の下落となりました。

その後のドル円は下落トレンドに転換し、2023年1月16日の安値127.220まで暴落です。高値からの下落幅は実に24円72銭(2472.6pips)でした。2022年の安値113.482⇒高値151.946、38円46銭(3846.4pips)の歴史的暴騰になりましたので、その後の反落幅も大きく押し目が深くなった訳です。

前提が長くなりましたが、現状のファンダメンタルズとテクニカル的に、2023年10月3日の高値150.160を更新する可能性は高く、2022年と同様に為替介入で押し下げることになるでしょう。ここで想定される安値が145円レベルなので、ここで買うのが安全という意味です。
2022年のように、そこから大崩れの相場になる可能性は低く、しばらくは145円⇔150円レンジでの保ち合いが続くと想定しています。

147~149円台のドル円ロングは短期で利益確定すべき

為替介入の条件は「急激なボラティリティで150円のラインを突破してくるタイミング」ですから、この時点でポジションをキープしていたら、147~149円台のロングの含み益は吹っ飛んでしまいます。上昇が加速しているときには、150円の少し手前に利益確定注文を入れておきましょう。

ドル円の深い押し目は理由を問わず買いだが為替介入の恐怖が拭えない

147~149円台の中途半端な押し目を拾うのは、ちょっとリスキーなので、最も安全なロングポジションは、為替介入の安値の底で拾うことです。しかし、瞬間的であり、スプレッドもかなり広がるので、145.50あたりに指値を入れて拾うのが良いと思います。

ともあれ、中途半端なレートのロングでは下落リスクがあり、150円を超えてロングをキープは為替介入で含み益を飛ばす可能性が高いのです。したがって、「ドル円の安値は買えば良い」と分かっていても、実際のトレードは簡単ではありません
為替介入の恐怖がドル円トレードを難しくしています。仮に為替介入がないのであれば、150円を超えてもロングがキープできるので楽です。

ドル円ロングに加えてGOLDショートがおすすめ


GOLDのCFD(XAU/USD)の上野式MT4チャートです。「XAU/USD」は特有の銘柄名であり、「GOLD/USD」と同じ意味です。
画像かテキストリンクをクリックすると、別画面で詳細なチャートが開きます。

ドル円という通貨ペアの為替取引は、CFD(差金決済取引)の中のFXというカテゴリーになります。XAU/USDは商品(コモディティ)というカテゴリーになりますが、共通のMT4プラットホーム上で、FX同様にトレードが可能です。

XAU/USDのロングは「ドル売りGOLD買い」、ショートは「ドル買いGOLD売り」です。米国の政策金利は5.25-5.50%と高金利のため、ドル買いで受取り、ドル売りで支払いとなります。私が取引しているブローカーでは、「XAU/USDショート」の年利は+4.41%「XAU/USDロング」の年利は-6.54%です。GOLD自体に利回りは発生しないからです。

FOMCの利上げ見送り観測で米国債利回りが下落しているため、全面ドル安の相場でありGOLDも反発中です。「GOLDショートがおすすめ」としたのは、戻り売りのチャンスが迫っているという意味です。

GOLDの1,900ドルが戻り売りターゲット


GOLDのCFD(XAU/USD日足)の上野式MT4チャートです。
画像かテキストリンクをクリックすると、別画面で詳細なチャートが開きます。

フィボナッチ・リトレースメントを2か所設置してあり、黄色い水平線で示されていますが、1,900ドルの節目の少し上に2本あり、強力なレジスタンスになります。したがって1,950ドルまで値を戻す可能性は低く、その手前で売り叩かれると思います。

「ドル円の145円押し目買い」と「GOLDの1,900ドル戻り売り」はほぼ同じ意味

スワップポイントが大幅プラスになるドルロングの押し目買いポイントです。ドル円は為替介入という不純物があるのでロングに気を遣いますが、GOLDのショートは何の心配もなくオーバーナイトが可能になるでしょう。年利+4.41%の恩恵も享受できます。

GOLDショートの収益試算(日本のFXブローカーの場合)

  • 証拠金100万円×レバレッジ最大20倍=2,000万円までの建て余力あり
  • 1,900ドルで0.5ロット(50枚)売り(1ドル150円のとき1,425万円のポジション)
  • 1,850ドルで利益確定・・・50ドル×50枚×150円=375,000円
  • 10日間ポジションを保有した場合のスワップポイントは17,200円
  • 利益計:392,200円

【まとめ】同じドルロングでもドル円よりGOLDが簡単

GOLDのトレードにおいて、ドル売りとなるロングポジションは、年利6.54%の支払いを避けデイトレードで行うべきです。オーバーナイトの可能性があるならば、ドル買いのGOLDショートが基本になります。ドル円ではスワップポイントが大幅プラスになるロングが基本になるのと同じ理屈です。

GOLDの売りは、為替介入のような人為的なトラップがないため、うまくトレンドに乗せれば安心してポジションをキープできます。したがって、現状ではドル円よりも取り組みやすいと思います。

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【上野ひでのりCFDトレーディングアカデミー】