世界最高峰のテクニカル分析が可能なディナポリ手法が、MT4なら簡単に再現できることをご存知ですか?
ただし、一般のパラメータとは大きく異なり、真逆に利用するシグナルさえあります。
全5回講座で各インジケーターのセットアップ方法・優位性・シグナルの利用方法を徹底解説します。
目次
【ディナポリ式】MT4インジケーター徹底解説・セットアップ講座
世界最高峰チャートの完成形
MT4上でこのようなチャートが完成します。
日足を表示していますが、1分足から月足までの9周期全てに表示可能です。
画像をクリックすると、フルHDのディナポリチャートが表示されます。
全5回講座の目的
ディナポリ手法は、5種類のインジケーターから構成されていますが、一般的なパラメータ設定とは大きく異なります。
また、ディナポリ・ストキャスティクスのように、シグナルの方向と逆に売買する(押し目・戻りを推定する)一般とは真逆の使い方をするインジケーターもあります。
サブウインドウに表示するオシレーター指標のMACDとストキャスティクスについて、ディナポリ式では、買われ過ぎ、売られ過ぎを認識する使用法を全否定しているところもユニークです。
ディナポリ手法は、一貫して、トレンドに着目した順張りのトレード体系に最適化されています。
フィボナッチ・リトレースメントやストキャスティクスは、トレンドの逆行、あや戻しの程度を予測するツールとして機能し、世界最高峰の押し目買い、戻り売りを実現するためのチャートセットです。
考案者のジョー・ディナポリがなぜ、一般とは大きく異なるパラメータ設定にしたのか、テクニカル分析としてどんな優位性があるのか確認しながら1種類ずつ5ステップでセットアップしていく過程で、世界最高峰のテクニカルであるディナポリ手法の習得を同時に実現することを目指しています。
全5回講座の構成、セットアップするインジケーターは下記の通りです。
MT4でマルチタイムフレーム(MTF)化するメリット
勝率が格段に上昇するマルチタイムフレーム(MTF)分析とは?
「デイトレードを行うから1分足だけ観察する」などのシングルタイムでチャート分析を行うのは、相場の実態を見誤ることになり非常に危険です。
1分足がどんなに急騰していても、実は上位の周期で確認できる大きな下落トレンドの一時的な逆行、あや戻しの可能性もあります。
ここで、ごく短時間の上昇トレンドを頼りに買い向かっても、強烈な戻り売りに押しつぶされてしまうでしょう。
仮にスキャルピングレベルの超短期トレードを行う場合であっても、毎日トレードを始める前に、日足だけはじっくり読み込んでおく必要があります。
日足は、世界中のトレーダーが必ずチェックしている共通認識であるからです。
正しいマルチタイムフレーム分析については、下記の記事をご参照ください。
マルチタイムフレーム(MTF)分析の検証。意味ない訳がない【MT4講座】
MT4では、9周期のマルチタイムフレーム(MTF)化が可能
個別通貨ペア9周期集合チャート サンプル画面 ポンドドル(GBP/USD)
2021年5月4日21:40過ぎのポンドドル相場です。
1分足から月足までの9周期が全て搭載されていますが
デイトレードの仕掛けと手仕舞いのリアルタイム判断で最重要の 1分足が右半分のスペースを占めます。
左半分上段には、5分足、15分足が並び
左半分下段には、1時間足、日足が並んでいます。
30分足、日足、週足、4時間足は、左半分の4分割画面の下に回り込んでスタンバイしています(見えなくてもチャートはリアルタイムで更新しています)が、タブをクリックすると前面に表示されます。
1分足から月足までの9周期について全て、個別に全画面表示も可能です。
【関連記事】1分足、5分足、15分足メインの短期トレード戦略
この記事では、ポンドドル15分足をベースに、約4時間で54.7pipsの利益を確定したリアルトレードを実例を示しながら、ディナポリ短期トレード戦略の7ステップを徹底解説しています。
- 周期を決める
- スラストを発見する
- シングル・ペネトレーション
- ディナポリ・リトレースメントを引く
- 38.2%レベルでエントリー
- 利益確定の第1目標
- 利益確定の第2目標
【関連記事】中長期シグナルで大相場の転換点が分かる!
ディナポリ手法には、大きなトレンドの転換を正確に発見する「ウォッシュ&リンス」と「ダブル・レポ」というシグナルがあります。
どちらも大相場の天井と底で発生するのですが、「ウォッシュ&リンス」はごく短期間で爆発的な収益を生みます。
「ウォッシュ&リンス」を経て発見される「ダブル・レポ」では、日足レベルのシグナルで500pips以上の値幅を狙うポジショントレードが可能です。
【ディナポリ中長期シグナル】ウォッシュ&リンスとダブルレポ第1回 3本のDMA
ディナポリ手法のテクニカル分析の基本は、ローソク足と3本のDMA(ずらした移動平均)との関係性でトレンドを認識することです。
短期は3期間、中期・長期は5期間、未来に先送りしてずらした移動平均線なので、近い将来、レジスタンス・サポートになるラインを予め想定しておくことができます。
ローソク足と短期3×3DMAとの関係で強いトレンドを認識した後、3×3DMAを割り込んでいきます。
その後、フィボナッチ・リトレースメントを使用し、押し目・戻りレベルを正確に推定するという流れになります。
3本のDMA(ずらした単純移動平均線)【ディナポリ式MT4】スラスト(強いトレンド)を認識できる
第2回 フィボナッチ・リトレースメント
MT4標準装備のフィボナッチ・リトレースメントはパラメータが多すぎて、そのままでは全く使い物になりません。
必要なレベルだけ残して編集必須です。
ディナポリ式フィボナッチ・リトレースメントで使用するフィボナッチ比率は38.2%と61.8%だけで、非常にシンプルです。
38.2%の押し目あるいは戻りを待ってエントリー、61.8%に達したらロスカットという単純明快なルールで運用します。
フィボナッチ・リトレースメント【ディナポリ式MT4】プライス入りの水平線が引ける
第3回 フィボナッチ・エクスパンション
ディナポリ式フィボナッチ・エクスパンションは、フィボナッチ・リトレースメントで示される38.2%の押し目あるいは戻りでエントリーをした後、どこまで利益を伸ばすことができるかという目安として使用します。
COP、OP、XOPと3段階の利益確定目標が明確になっているので、利食いに失敗する可能性を格段に減らすことができます。
フィボナッチレベルをディナポリ式に名称変更し、具体的なレートを表示できるようにセットアップします。
フィボナッチ・エクスパンション【ディナポリ式MT4】COP、OP、XOPレベルにプライス表示する
第4回 MACD(マックディー)
ディナポリ手法において、MACDはトレンド系オシレーターとして採用されています。
メインチャートのローソク足と3×3DMAの関係性、加えてサブウインドウのMACDでトレンドを認識します。
MACDは、一般に、パラメータ設定も、表示方法(ラインチャート、ヒストグラム)も大きく異なり、数多くのバリエーションがありますが、ディナポリ式の利用方法を正しく理解して適切な設定を行います。
MT4のデフォルト設定よりも反応が早いパラメータを採用し、いち早くトレンド転換を認識できる優位性があります。
MACD(マックディー)【ディナポリ式MT4】強いトレンドを認識するためのオシレーター
第5回 ストキャスティクス
ディナポリ手法において、ストキャスティクスは、弱いトレンドを示す指標として使用しますが、一般的なシグナル利用方法とは真逆になります。
ストキャスティクスがMACDのトレンドと逆のシグナルを出したときに、トレンド方向のエントリーチャンスと捉えます。
オシレーター指標は、買われ過ぎ・売られ過ぎを示し、逆張りとしての利用法が一般的ですが、ジョー・ディナポリは、そういう利用法を全否定しています。
ストキャスティクス【ディナポリ式MT4】弱いトレンドを認識するためのオシレーター
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完成したディナポリチャートを使用した詳細なトレード戦略については、【無料】全65ページのFXトレードマニュアルにまとめましたので、今すぐ!入手してください。
参考 【無料】全65ページのFXトレードマニュアル上野ひでのりプロFX当時の定型チャートは、このセットアップ講座で出来上がるチャートセットよりも簡略化されたものであり、そのままではディナポリ手法の完全再現は難しかったのです。
インジケーターのセットアップ作業自体は、全5回分合わせて、15分程度で完了するはずですが、単なる作業とせず、ジョー・ディナポリの特殊なパラメータ設定の意図とトレンドを貪欲に追いかけるトレードスタイルへの理解を深める機会となれば幸いです。
上野ひでのり