時報と同時に大きな値動きが発生し、FXで思わぬ損失を被った経験はありませんか?
重要経済指標の発表時間でもなく原因不明だと思ったかもしれませんが、ひょっとしたら4時間足が確定するタイミングだったかもしれません。アラートとして役立つインジケーターのマルチタイム利用をおすすめします。
目次
FXのローソク足確定までの残り時間を知るメリットとは?
4時間足が確定するタイミングは、為替相場の大きな節目である
1年を通して夏時間のほうが長いので、夏時間で例示します。
標準時間(冬時間)は1時間遅くなります。
- 06時 NY17時クローズ
- 10時 東京9:55の仲値公示直後
- 14時 モスクワ8時、フランクフルト7時
- 18時 ロンドン10時
- 22時 ロンドン14時、NY9時
- 26時 NY13時
日足はどんな市場参加者も当然のこと、強く意識しているのですが、その次は24時間を6等分した4時間足になります。
4時間足が確定してチャート上に残ることには非常に大きな意味があり、大口の投機筋は、自己ポジションが有利になるように、4時間足をお化粧しにくることがあります。
大きくロングに傾いたポジションなら、弱気な4時間足をチャートに残したくないとか、そういう思惑が働くことがあります。
また、トラップ(罠)として4時間足を作りにくることもあります。
例えば、腰が入った売り方の大手投機筋がいた場合、ポジションの一部を4時間足確定前の短時間に利益確定して意図的に4時間足を下ヒゲで残し、相場が底入れしたように見える偽のシグナルを出します。
思惑通り相場が持ち上がってくれば、高値で再度売り叩くという作戦です。
したがって、4時間足確定の20~30分前から急にトリッキーな値動きになることは珍しくありません。
また、4時間足が確定してから方針を固めて、大きな注文を出す投機筋も多く、4時間足確定のタイミングの前後で、取引のボリュームが急激に膨らむ傾向にあります。
以上の理由から、4時間足確定の時間には注意が必要で、それを忘れないためのリマインダーとして、「RemainingTime_ja」というインジケーターを使用します。
時報とともに大量注文が入ることが多い
1時間足が確定した瞬間の時報を合図に大量注文が入り、トレンドが加速したり、反転したりなど、大きな値動きが発生することが多いです。
したがって、そろそろ手仕舞いを考えているポジションがある場合には、時報前にスクエアにするのが良いでしょう。
時報後に一気に不利な方向に振られる危険性があるからです。
あるいは、時報のタイミングで、強力なレジスタンス・サポートを背にした値動きの軽い方向に、新規建玉するという利用法もあります。
30分足、15分足、5分足確定の節目でも値動きは加速する
4時間足、1時間足ほどではありませんが、30分足、15分足、5分足確定のタイミングでも、程度問題で、値動きに影響を与えることは珍しくありません。
ローソク足確定のタイミングで相場が動くと覚えておきましょう。
重要経済指標発表直前のカウントダウンタイマーとして利用する
米国の重要な経済指標は21:30に発表されることが多いですが、発表の直前、直後は、相場が大きく振幅しますので、アラートとしての機能で重宝します。
無料インジケーター「RemainingTime_ja」のセットアップ方法
マルチタイムフレーム(MTF)チャートで効果を発揮する
4時間足、1時間足、30分足、15分足、5分足、1分足の6周期をマルチタイム表示して使用するのがおすすめです。
マルチタイムフレーム(MTF)分析の検証。意味ない訳がない【MT4講座】
基本機能
「RemainingTime_ja」の基本機能は下記の通りです。
- MT4のメイン・チャートに、ローソク足が確定するまでの残り時間が表示される
- 1分足から月足までの9周期全てに対応する
- 「残り00分00秒」「残り00時間00分00秒」のように表示される
- 表示場所とフォントサイズは自由に変更できる
入手方法
下記のボタンをクリックすると、「RemainingTime_ja」のダウンロードを開始します。
zip形式で圧縮してありますので、解凍した中身の「RemainingTime_ja.mq4」をご利用ください。
「RemainingTime_ja」はMQL4形式のソースファイルが公開されているので、エディター(MetaEditor等)でカスタマイズも可能ですが、ここではそのまソースファイルを組み込むことにします。
たった3分で設定完了する5ステップ
MT4のプルダウンメニューからデータフォルダを開きます。
「ファイル」>「データフォルダを開く」
2階層下のIndicatorsフォルダ内に「RemainingTime_ja」をコピー&ペーストします。
「データフォルダ」>「MQL4」>「Indicators」>「RemainingTime_ja」
この作業が終わったら必ずMT4を再起動してください。
再起動せず、そのままSTEP.3に遷移しても、「RemainingTime_ja」は見つかりません。
「挿入」>「インディケータ」>「カスタム」>「RemainingTime_ja」
「パラメーターの入力」タブ内のデフォルト設定をご確認ください。
表示位置は、画面の左上がデフォルト設定なのですが、ワンクリック注文のボタンを表示すると隠れてしまうので、下記のようにパラメータを変更しました。
Y軸の位置を下に下げ、フォントサイズを倍にしています。
- LocationY 20.0 ⇒100.0
- FontSize 10 ⇒20
表示コーナーを変える場合には、「変数」のいちばん上の「Corner」の値を下記のように変更します。
- 0 左上・・・デフォルト
- 1 右上
- 2 左下
- 3 右下
ユーロドルの4時間足の場合、このような表示になります。
6周期のマルチタイム表示の例
6周期全てで、デフォルト表示です。
フォントサイズが小さいので、フルHD画面で表示をご確認ください。
日足、週足、月足に設置する必要はなし
機能的には表示可能ですが、前述した趣旨から外れているので、表示する意味はありませんね。
パラメータの確認や修正が必要な場合
設定画面を閉じてしまった場合、下記の方法で開き、パラメータの確認や修正を行います。
参考 パラメータの修正が必要な場合【MT4無料インジケーター】キリ番のグリッド線を設定、間隔を固定できるグリッドビルダー 「Grid Builder」の例になりますが、「RemainingTime_ja」に読み替えてください。
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上野ひでのり