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ユーロ相場はドルストレート、クロス円だけではない
フィボナッチ・エクスパンションで安値予測
MT4のチャート上で、「フィボナッチ・エクスパンション」の高値⇒安値⇒戻り高値の3点を指定する。
ディナポリ式にカスタマイズされており、3段階の安値目標が具体的なレート入りの水平線で表示される。
- COP 61.8 ・・・縮小された利益確定目標(Contracted Objective Point)
- OP 100.0 ・・・メインの利益確定目標(Objective Point)
- XOP 161.8 ・・・拡張された利益確定目標(Expanded Objective Point)
より確実に利益確定したいならばCOPをターゲットにし、大相場を最後まで取り切りたいならばXOPを目標とする。
フィボナッチ・エクスパンション【ディナポリ式MT4】COP、OP、XOPレベルにプライス表示する 下記のチャートには、全てフィボナッチ・エクスパンションで安値目途を示しているので、現状どのターゲットまで到達しているのかを確認されたい。
ユーロドル日足
既にXOPの1.09341も割り込んで1.08059の安値をつけており、めったにない暴落である。
ユーロ円日足
OPの126.406を割り込んで、124.388の安値をつけている。
次の目標はXOPの122.238となる。
ユーロクロスの暴落が激しい
ユーロポンド日足
COPの0.8510を割り込んで0.82024の安値をつけた。
一日の値幅が小さいので急落のイメージはないが、2019年12月13日の安値0.82770を割り込み、2016年6月以来、約6年ぶりの安値である。
次の目安はOPの0.79615となる。
ユーロスイス(EUR/CHF)日足
COPの1.00649を下抜け、0.99709のパリティ(1.0の等価)も割り込み、0.99709の安値をつけた。
パリティ割れは、2015年1月のスイスフランショック以来である。
参考 第1位 2015年01月15日(木) ユーロ・スイスフラン(EUR/CHF) スイスフランショック(スイスショック)【徹底解説 2022年版】5大フラッシュクラッシュ | FXの最大リスクとは?
ユーロオージー(EUR/AUD)日足
OPの1.51419を大きく割り込み、XOPの1.44724に肉薄した1.45627の安値から、当日は長い下ヒゲ陽線をつけての急反発になった。
しかし、再度ヒゲを実体で埋めにいく可能性が高いと思われる。
スイス中銀が為替介入の準備があるとアナウンス
参考 スイス中銀、為替介入の用意を改めて表明 スイスフラン上昇で | ロイターJP中銀は声明で「スイスフランは現在、避難通貨として、ドル、円とともに買われており。引き続き高く評価されている」と指摘。「スイス中銀は引き続き必要に応じて外国為替市場に介入する用意がある」と指摘した。
ユーロ/スイスフランは、アジア時間の取引で一時0.9910スイスフランまで下落。ウクライナ情勢の緊迫化で安全な逃避先を求める資金が流入している。スイス中銀が対ユーロ上限の撤廃を決めた2015年1月以来の高値となっている。
ユーロスイス(EUR/CHF)だけがターゲットではないと述べているが、過去EUR/CHF買い以外で為替介入を行ったことはなく、パリティを割り込んだ状態を長くは放置しない方針であろうと思われる。
このアナウンス以後、ユーロ相場は底堅くなっている。
しかし、本当にEIR/CHF買いの為替介入を行ったとしても、さらなるユーロ安を食い止める効果は限定的になろう。