UAEのドバイで行われたCOP28に世界の首脳が集まりました。
英国チャールズ国王・スナク首相、米国ハリス副大統領、仏マクロン大統領、中国丁副総理、岸田総理などそうそうたる面々です。
COP28とは、国連気候変動枠組条約第28回締約国会議の略称です。
化石燃料の使用を控える温室効果ガス排出量の削減目標などを定め、損害基金の設立などが協議されました。
日本ではあまり話題になりませんでしたが、世界の首脳陣はとんでもない合意に至ったと噂されています。
それは「グレートリセット」です。その議論自体に危うさはないのですが、金融の仕組みをリセットし財政問題を一気に解決しようという意図が透けて見えるという陰謀論です。
目次
グレートリセットとは?
米国の社会学者リチャード・フロリダ氏の2008年の著書名であり、世界がより良くなるように、経済・社会・環境などに関する仕組みを見直し、いったんリセットしようという考え方です。
2022年に延期された2021年ダボス会議(世界経済フォーラム年次総会)のテーマの一つとして話題になりました。主なポイントは3点です。
- 環境に関わる取り組み
- デジタル技術革命(ICT)
- ステークホルダー資本主義
既存の社会システムの再構築
既存の社会システムには問題が多いのは事実であり、主要各国個別に事情は異なります。しかし、以前から国債の乱発が問題視され、コロナ禍で加速したことから「一度国の借金をチャラにしてから、やり直したい」という誘惑に駆られる首脳は多いと思われます。
陰謀論とは?
「環境・社会・経済が持続的に発展する社会の実現」という目標を掲げつつ、最終目的は「少数エリートによる世界支配体制の確立とその持続」を目指すというものです。
下記の目標を掲げていると考えられます。
- 国家主権のはく奪と世界政府の樹立
- 人口の「適正規模」への削減
- 化石エネルギー等の消費削減による天然資源温存
金融システムのリセット
比較的実現可能性が高いこととしては、金融システムのリセットが真っ先にイメージされます。
第二次世界大戦終戦の翌年1946年に、日本政府は預金封鎖を行い、旧円から新円への切り替えが行われました。新円の価値は戦前の100分の1まで切り下げられたのです。
実質的に金融資産が政府に没収された訳ですが、不動産を多く保有していた地主のダメージは比較的小さかったのです。
GOLDの史上最高値更新の裏側
あくまで仮の話ではありますが、米国政府が国債発行で調達した資金でGOLDを買い集め、対ドルの価値を数倍に高めたします。
そうすれば、国債の利払いや償還費用は数分の1で済ますことができます。財政問題はまるっと解決という訳です。
グレートリセットという名のもとに、金融システムを刷新することは理論上は可能です。政府と握っている少数の金融エリート(大資本家)が中心となって、庶民が気づかない程度のスピードで徐々にリセットを進める可能性は否定できません。
あなたにもできるグレートリセット対策とは?
強制的に金融資産の価値が数分の1から数十分の1に切り下げされるリスクを考えた場合、価値が減衰しない物理的なモノに変えておくことしか対策はありません。
その有力候補としては、不動産、GOLD、ビットコインといったところでしょうか。
12月2日(土)のCOP28における世界首脳の個別会談後にビットコインが急騰し、週明け相場が始まってすぐにGOLDが史上最高値をつけたことは偶然の一致ではないと考える人も少なからずいます。