ビットコインは株価(特にNASDAQ)に連動するのか、あるいはGOLDと相関が強いのか?相場の局面によって違う顔を見せるのですが、基本的には株高リスクオンのときに買われると考えるのが妥当だと思います。
2024年1月までに現物ETFのNY上場承認が得られる見込みです。メジャーな証券としても存在感を発揮するようになると、半減期などのデフレイベントも意識され、GOLD以上の希少性により、リスクオフで買われる避難アセットとしての地位を確立する可能性もあります。
「いつ買ったら良いか?」と何度も聞かれるので、vol.2の記事になります。
目次
最初の押し目買いチャンスは既に示現した
2023年11月14日(火)に発表になった米国消費者物価指数(CPI)でインフレ鎮静化が確認され、FRBの利上げ停止がほぼ確実視されると、リスクオンの株高が進行しました。ところが、ビットコインは株価に連動することなく、年初来高値からの下落局面で続落となってしまったのです。安値は34,843ドル(526.8万円)でした。
11月11日(土)の下記の記事で「いったん急落する可能性が高い」「35,000ドル(525万円)までの下落がひとつの目途」と述べました。
【ビットコインはまだ買うな!】材料出尽くしのBTC高値・ドル円高値は必ず崩れる
早々にチャンスが示現した訳ですが、11月15日(水)深夜3時台ということもあり、最安値を拾えた方はほとんどいないでしょう。しかし、東京タイム中はチャンスが続きました。
私自身は、コインチェックに0.1ビットコイン購入資金として55万円を送金済とも述べました。
朝8:02に5,367,980円レートで、0.102BTC買えました。売買手数料0.000153BTCを引いて、端数の日本円は換金し0.10236061BTCとなりました。
これは海外口座でビットコインうねり取りを行う資金なので、Bybitに送金を行い、送金手数料の0.0004BTCを引いて0.10196061BTCが10分後に着金しました。
11月16日(木)8時時点で、評価額が3,855ドル(58.3万円)なので、諸経費込みで24時間の利益は3.3万円(6.0%)です。
約0.102BTCの現物は今後のビットコインうねり取りの空売りの証拠金になります。最大レバレッジは10倍ですが、2~5倍程度を目途に空売り回転を行います。
したがって、年初来高値でダブルトップを形成し暴落という展開が望ましい訳です。現状の含み益に意味はありません。
ビットコインうねり取り専科【上野ひでのりクリプトマイスター】
上野ひでのり推奨のビットコイン口座【2024年暴騰相場に向けて】
次のチャンスはいつなのか?
押し目からの急反発で、年初来高値38,028ドル(573.7万円)を大きく更新する相場になるのではないか?
いろいろな思惑はあるでしょうが、おそらく35,000ドルを明確に割れる局面が、また近いうちにやってくると思います。
株高のリスクオンでビットコインは連れ高しない
ポジティブサプライズの米国CPI発表直後にビットコインが上昇すると期待した方は多いでしょう。実際に当日の安値36,231ドルから反発したものの、24時以降、当日高値36,790ドルの手前で戻り売りに押される意外な展開となりました。
リスクオンで株価がアゲアゲの状況の中、ビットコインは深夜3時台に急落したのです。押し目を待っていたトレーダーは多く、35,000ドル割れでは買いが集中したものの戻りは弱く、ようやくNYタイムの終盤で急騰し37,000ドル台に乗せました。
高値圏で株価伸び悩みの中、ビットコインは急激に値を戻しました。もはや独自のファンダメンタルズに支配されていると考えたほうが良いでしょう。
ビットコイン独自の新たな材料が必要
グレイスケールあるいはブラックロックの現物ETFのNY上場承認がより確実なものになる必要があります。上場承認が確定しないと、さらなる伸びは期待できません。
33,000~48,000ドルでは「やれやれ売り」が出やすい
2022年初の安値が33,000ドルレベル、3月の戻り高値が48,000ドルですが、この15,000ドルレンジで4か月間激しく揉み合った後に暴落しました。
11月のFTX破たんに伴う急落でつけた安値が15,479ドルです。買値の半値どころか1/3まで含み損を抱えた時間が非常に長かったため、収支トントンの「やれやれ売り」が出現しやすいのです。
現物ETFの上場承認までは年初来高値を明確に更新できない可能性
2023年11月9日(木)の年初来高値38,028ドル(573.7万円)を再び目指す展開となりました。前述の通り、年初来高値レベルでダブルトップを形成してからの急落になる展開を期待しています。
仮に年初来高値を明確に更新したとしても、39,000ドル、40,000ドルは「やれやれ売り」のターゲットとなりますので、再び35,000ドル割れのチャンスは示現するでしょう。
2023年内に上場承認が出た場合の想定シナリオ
上場承認の一報が入ると同時に急騰するでしょう。40,000ドルの節目を瞬間的に上抜く可能性も十分ありますが、非常に強い戻り売り圧力にさらされるでしょう。再び35,000ドルを割れても不思議ではありません。
2024年中も乱高下を繰り返しながら史上最高値を目指す
価格が上昇すればするほど、値動きの絶対値が大きくなるのは当然です。上記の33,000~48,000ドルのレンジを明確に上抜くまでは、上昇すればするほど戻り売り圧力が強く、1日で5,000ドルレベルの急落という局面も増えてくるでしょう。
48,000ドルを明確に上抜いた後も同様に乱高下で、10,000ドルレベルの暴落もあると覚悟しておきましょう。1週間で積み上げた10,000ドルを1日で吐き出すような相場が想定されます。
史上最高値近くで捕まりロスカットせずにガチホしているホルダーも決して少なくありませんが、収支トントンになれば手仕舞いする可能性が高いです。したがって、史上最高値69,275ドルに達した瞬間に、10,000ドルの暴落は十分にあり得ることです。
日本人であってもドルベースでビットコイン相場を評価しよう!
史上最高値69,275ドル(779.4万円)というのは、2021年11月10日当時のドル円レート112.50円で構成されています。
2024年に史上最高値を更新するというのは、779.4万円ではなく、69,275ドルを上抜くことです。
その時点でドル円レート150円であれば、史上最高値は1,039.1万円になる訳です。BTCJPYのチャートだけを見ていると、もうあまり伸びしろがないように感じると思います。
グローバルな相場の現実としては、やっと半値を超えてきたところなのです。
【まとめ】今日より安値で買えるチャンスは2023年中に何度もあり得る
現物ETFの上場承認が出た後には、もう二度とないかもしれませんが、その前には何度もチャンスがあると思います。
しかし、上場承認のタイミングと相場のレベルによっては、「噂で買って事実で売る(Sell the Fact)」で暴落し、35,000ドルを大きく割れる可能性もあります。
このメルマガでは、今後もビットコインの買い時についてアドバイスを続けますので、あまり焦らないようにしましょうね。
現状では、33,000~35,000ドルを買いのターゲットと定めましょう。