2023年12月4日(月)付のブルームバーグの記事が話題になっています。
Bitcoin Hype Machine Kicks Into Overdrive While Cryptocurrency Surges Past $42,000
権威あるジャーナリズムがこのような大胆な予測を行えば、ただでさえ買い遅れたと焦っている投資家心理を刺激します。
この流れの中で、BTCUSDは42,443ドルの年初来高値をつけました。
GOLDが史上最高値を更新していることも後押しとなりました。
私は上記のような記事が出てくると、「いよいよ急落間近」と空売りチャンスを待ち構えてしまうタイプです。やはり12月中に一度大きな調整が入ると思います。
目次
さすがに35,000ドル割れはないか
一貫して、「12月末までに35,000ドル割れのチャンスが複数やってくる」と述べてきましたが、チャンスは一度限りになったようです。
さすがに年初来最高値から7,443ドル(17.5%)以上の暴落の可能性は低くなったと思います。
しかし、38,000ドルの高値圏で揉み合った実績があり、ロールリバーサルでレジスタンスがサポートに変わったため、「下落の目途は38,000ドルを瞬間割れるところまで」と修正します。
高値から4,443ドルの押し目ということになります。
新クリプト・スーパーサイクルとは?
記事の内容を確認してみると、特段何か新材料がある訳でもありません。
しかし、2022年11月の安値15,479ドル⇒2023年12月5日の高値42,443ドルまで、274%(2.74倍)もの上昇を示現した訳で、その先にはさらなる暴騰相場が待っているという可能性に言及したいだけでしょう。
ブルームバーグは過去40万ドル予想を発表
2021年4月にブルームバーグ社は「Rising Bitcoin Adoption Tide」という月次レポートで、「過去に起きた強気相場を基にすると、ビットコインは今年中に現在の56,000ドル付近から40万ドルに上昇する可能性がある」と大胆な予想を行っています。
現物ETFのNASDAQ上場承認はいつか?
現状の楽観的で確からしい予想としては、2024年1月8日(月)~10日(水)となっています。
世界最大の資産運用会社のブラックロックか暗号資産専門運用会社グレイスケールか、どちらのETFが早くても、上場承認の一報が入った直後に暴騰するでしょう。
しかし、すぐに「噂で買って事実で売る」に押されて暴落という荒っぽい値動きを想定しています。
一般メディアが騒ぎ出すと目先の高値になる
X(twitter)のトレンドワードに「ビットコイン」が連日登場する状況ではありますが、全てのユーザーにレコメンドされている訳ではありません。しかし、投資に興味があるユーザーには表示されているでしょう。
一般メディアというのはブルームバーグやウォールストリートジャーナルではなく、読売新聞や毎日新聞のイメージです。そして、ヤフーニュースで騒ぎ、テレビのワイドショーでも取り上げられるようになると、もう一段高があり、その直後に大きな調整安となると想定しています。
これは、2019年の半減期直後に起こった現象によく似ており、ある種の頻出パターンです。
【まとめ】買い遅れ組は38,000ドルの押し目を待とう!
12月4日(月)に、X(twitter)で、ブロックチェーン開発企業 Blockstream社のCEOのアダム・バック氏が「1~2年内に70万ドルに達する」と予想したことも材料視されました。ほとんどポジショントークの類と思います。
40万ドル、50万ドル、70万ドル予想まで登場して、買い遅れ組は焦りまくっていると思います。しかし、必ず押し目はやってきます。精神衛生上良くない高値掴みだけは避けるようにしましょう。
42,000ドルで買おうが38,000ドルで買おうが大差ないように思いますが、買った瞬間に数千ドルの含み損を食らうと後悔の念が残り、その後のトレード心理に影響するからです。