MT4のデフォルト設定では、Y軸の目盛はキリ番表示できないので、お困りですか?
グリッドビルダーというインジケーターを導入すれば簡単に表示できます。
常に等間隔でキリ番のグリッド線を固定表示することにより、プライスの節目をサポート・レジスタンスとして意識できるようになります。
目次
優れたFXチャートの最低条件
25pipsのプライスの節目ごとにグリッド(水平線)が表示されている
グリッドの間隔は、ひとつのチャートに対して複数設定することはできませんので、マルチタイム・フレームを前提として、1分足なら5pips単位、5分足なら25pips単位、1時間足なら50pips単位、4時間足なら100pips単位などなど、節目のプライスとして意識されやすい間隔で設定して、同時に表示できるようにMT4のチャートを分割表示するのが良いと思います。
節目のプライスというのは、すなわち市場参加者が必ず意識するキリ番であり、重要なレジスタンス・サポートとして機能します。
そんなに重要なグリッド(水平線)をMT4のデフォルトでは表示することができないので、専用のインジケーターの導入を考えます。
グリッド(水平線)のスケール(絶対値)が固定化されている
上記のグリッドの導入に成功したとしても、MT4の優れた機能として、画面内にチャートの全景を収めようと自動で縮小・拡大表示して最適化してくれます。
確かに便利ではあるのですが、変動が大きい時間帯にはローソク足が相対的に短くなり、変動が小さい時間帯にはローソク足が相対的に長くなります。
本来は、「この幅(何センチ)動いたら、10pipsだ」というような絶対値の相場感覚が重要なのに、そういう健全な相場感覚を養うことができません。
さすがに、MT4の設計者もその点はよく理解しているようで、「スケールの固定」という機能は搭載されています。
設定方法など、詳細は下記のページをご覧ください。
【MT4スケールの固定】グリッドを絶対値で固定しよう!
MT4のデフォルト設定では、実現できない
MT4では、黒いスクリーン上に、白い点線の格子状のグリッドがデフォルト表示されますが、これでは不都合極まりありません。
そこで、グリッドビルダー(Grid Builder)という無料インジケーターを導入するというのが、一般的な流れになります。
グリッドビルダー(Grid Builder)という無料インジケーターを導入する
基本機能
グリッドビルダーの基本機能は下記の通りです。
- グリッド(水平線)の間隔をキリ番で設定する
- グリッド(水平線)の種類、太さ、色を好みに設定する
入手方法
下記のページから入手してください。
参考 グリッドビルダーベスト-METATRADER-INDICATORS.COM
英語のサイトですが、右上のプルダウンメニューで日本語に切り替えることができます。
ダウンロードボタンをクリックすると、「grid-builder.zip」がダウンロードされます。
zipファイルを解凍すると、下記のようなファイルが格納されていますので、「grid-builder」というMQL4ファイルのみ使用します。
EX4形式の実行用ファイルのみ配布される場合が多いのですが、グリッドビルダーはMQL4形式のソースファイルが公開されています。
エディター(MetaEditor等)でカスタマイズも可能ですが、ここではそのまソースファイルを組み込むことにします。
たった3分で設定完了する7ステップ
MT4のプルダウンメニューからデータフォルダを開きます。
「ファイル」>「データフォルダを開く」
2階層下のIndicatorsフォルダ内に「grid-builder」をコピー&ペーストします。
「データフォルダ」>「MQL4」>「Indicators」>「grid-builder」
この作業が終わったら必ずMT4を再起動してください。
再起動せず、そのままSTEP.3に遷移しても、「grid-builder」は見つかりません。
「挿入」>「インディケータ」>「カスタム」>「grid-builder」
デフォルトの値は「50」になっていますが、これは5pips毎にグリッドを設定するという意味です。
それではさすがに細かすぎるので、例えば下記の値を入力します。
- 25pipsごとのグリッドなら「250」
- 50pipsごとのグリッドなら「500」
- 100pipsごとのグリッドなら「1000」
「OK」をクリックせず、隣のタブ「色の設定」に移動します。
「色の設定」「幅」「スタイル」は、ご自身の好みで選択してください。
「色の設定」はデフォルトでは「None」=「MediumSeaGreen」になっていますので、そのままでよろしければ色の選択を行う必要はありません。
「幅」「スタイル」は変更していません。
最後に「OK」をクリックして、設定変更を確定してください。
100pips単位のグリッド(水平線)が設定され、現状のプライスが格段に分かりやすくなりました。
STEP.4とSTEP.5の作業の途中で設定画面を閉じてしまった場合、下記のように開き直します。
また、入力したパラメータを間違えた場合や「色」「幅」「スタイル」を変更したい場合にも下記の作業を行います。
- MT4の画面上で、マウスを右クリックする
- 左記のメニューが表示されるので、「表示中のインディケータ」を選択
- 右記のウインドウが表示されるので、編集が必要な「grid-builder」をダブルクリックする
あるいは「編集」ボタンをクリックする - STEP.4~5の設定画面が開くので、修正を行う
デフォルトのグリッドを非表示にする方法
上記STEP.7で行ったように、右クリックでメニューを表示し、「グリッド」を選択すると、格子状の点線グリッドが非表示になります。
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参考 【無料】全65ページのFXトレードマニュアル上野ひでのりプロFX無料のMT4インジケーター【2023年おすすめ10選】
無料のMT4インジケーター【2023年おすすめ10選】1~3分で簡単インストール可能!しかし、任意のグリッド設定、指定の間隔でキリ番表示だけは、グリッドビルダーの力を借りる必要があります。
さほど難しい設定作業ではありませんので、ぜひチャレンジしてみてください。
上野ひでのり