タカ派FOMCでもビットコインに追い風続く可能性

9月20日(水)のFOMCの結果について、2024年末の政策金利の見通しを0.5%上昇させ、利下げ開始時期の先送り、ターミナルレート(5.50-5.75%)の高金利が10か月以上続く見通しでタカ派姿勢を示しました。
その結果、米国債利回りが急騰(2年債利回りの高値は5.202%)し、ドル全面高、リスク資産(株式・コモディティ・ビットコインなど)は下落ということで想定通りの値動きです。

FOMCの結果発表前後のビットコインの値動き


BTCUSDの1時間足に米国2年債利回り(赤い太線)を重ねた1時間足です。
より詳細なチャートはこちらからご覧ください。

ビジュアル的に少し分かりにくいですが、2年債利回りの急騰した時間に、ビットコインは26,797.51ドルまで急落しています。ドル全面高で、株式・コモディティ(GOLD、WTI原油など)が急落している訳ですから、ビットコインも同方向に振れて当然ということです。しかし、27,000ドルを割りんだ時間は短く、下ヒゲをつけてすぐに切り返しています。

翌日の欧州タイム入り時点でも、米ドルは高値に張り付き、株式・コモディティ(GOLD、WTI原油など)は安値圏で揉み合う状況です。一方、ビットコインは27,000ドル水準の狭いレンジで保ち合い、次の展開を待ちます。高金利継続に動揺していないことを示しています。

ビットコインはFOMC前の金利上昇を無視して底入れ反発

ビットコインの直近安値は、9月12日(火)の25,000ドル割れ(24,962.49ドル)ですが、その後FOMCでのタカ派を織り込んで米国2年債利回りが5%を超える上昇となったにも関わらず、一貫して反発上昇が継続中です。5%超の金利を全く問題とせず、独自のファンダメンタルズで相場を作っていると考えて良いでしょう。
FRBの政策金利の上限すなわちターミナルレートは次回11月1日の会合で5.50-5.75%となる可能性が高いですが、その後高金利が10か月以上続く見通しにも関わらず、ビットコイン相場は無関心ということです。

他のリスク資産と相関せず独自の強気相場を継続

コロナ渦後のFRBの異次元緩和政策による過剰流動性相場の中で、株価・コモディティ・ビットコインなどのリスク資産は史上最高値を更新しました。2022年3月以降の大幅な金融引き締めにより急落した訳ですが、ビットコインがリスク資産の代表選手NASDAQ総合指数と相関が高かったのはここまでで、反発局面では出遅れが目立ちます

出遅れた分、今後の反発余地も大きいということです。「独自のファンダメンタルズ」とは前回の繰り返しになりますが、下記のようなファクターです。

  1. SEC(米国証券取引委員会)のクリプト魔女狩り動向
  2. ビットコインETFがいつ米国市場に上場するか?
  3. 2024年前半の半減期
金利が下がればさらに上昇を後押ししますが、高止まりでも関係なく独自のファンダメンタルズの改善で急騰する可能性が高く、今は静かにその時期を待つ状況です。

誰もビットコインの話をしない今が絶好の買い場

前述の25,000ドル割れで押し目が決まり、その後は順調に反発上昇が続くと考えている訳ではありません。場合によっては、SECのクリプト魔女狩りの餌食になり、大きなプロジェクトが破綻し、ビットコインが換金売りにさらされるかもしれません。2022年11月のFTXショック以来1年ぶりにクリプト業界に大激震が走る可能性も否定できません。
しかし、「ビットコインうねり取り」手法的には、このような暴落は「追加資金ゼロで、ビットコイン現物を増やすチャンス」と考えるので、むしろウェルカムです。

ウォール街は2024年のリスク資産相場を強気で見ており、ビットコインの押し目買いを粛々と進行中です。個人投資家は25,000ドルの押し目には全く無関心で、年初来高値の31,875ドルを超えたときにようやく多数が注目し、50,000ドルに迫る高騰が示現したときには、乗り遅れまいと買いが殺到する流れになりそうです。それがいつかは分かりませんが、近い将来であることは間違いないでしょう。

50,000ドルで買うより27,000ドルで買おう!

「ビットコインうねり取り」手法において、50,000ドルの買いからスタートしても、10年後の結果は大差ないと思います。
しかし、長く運用を続けるメンタル的には、安値で始めて常に含み益がある状態のほうが健全性を保ちやすいのは道理です。

ビットコインの爆騰が始まり50,000ドルを一気に上抜く勢いになったときには、乗り遅れるのが嫌で誰もが買いたいと思います。しかし、27,000ドルでくすぶっている今、絶好の買い場であるといくら啓蒙しても反応は鈍いです。個人投資家心理とはそういうものです。

ウォール街のプロと個人投資家の差は、この点で歴然としてます。FOMC前後の高金利でも、ウォール街が押し目買いを続けているのでビットコインは下がらないのです。NASDAQなど他のリスク資産が急騰しているのにビットコインは反応が鈍いとして、「暗号資産ブームはもう終わった」と見向きもしない個人投資家とのスタンスの違いを認識しましょう
「ああ、あのとき買っておけば…」というタイミングが今なのです。

ビットコインうねり取り専科【上野ひでのりクリプトマイスター】のコンセプトおよび具体的な投資手法について、詳細をご案内します。
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