今週のトレード戦略 2022年1月23日(日)

オミクロン株の脅威で、リスクオフの円高がどこまで継続するか?【今週のドル円トレード戦略】

【上野ひでのりプロFX】今週のトレード戦略 2021年11月28日(日)

プロ為替ディーラー上野ひでのり公式サイト
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オミクロン株の脅威で、リスクオフの円高がどこまで継続するか?【今週のドル円トレード戦略】
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このブログでは、下記の情報を完全無料で毎営業日提供することにより、個人FXトレーダーの必勝を全力でサポートします。

FXトレードで継続的に収益を上げるために必ず知っておくべき重要情報をリアルタイムにお届けしますので、プロに負けない優位性の高いトレードシナリオを再現できるようになります。

1.為替相場の値動きの最大要因である米国金利の最新情報
2.主要通貨ペアの値動きの概況
3.ドル円トレードの勝てるシナリオ提供

ドル円以外の通貨ペアの詳細な相場情報については、【有料】トレード戦略レポート会員用ブログで公開します。
2021年12月末日までは、毎営業日、無料でご覧いただけますので、ぜひご覧ください。

できる限りビジュアルベースで分かりやすい簡潔な説明を心がけます。

最後のまとめは、音声(インターネットラジオ)で収録していますので、各種グラフやチャートを読み取るのが苦手な方は、先にラジオを聞いていただくことをおすすめします。
最重要ポイントについて、上野ひでのりの肉声で解説します。

為替相場を動かす3大要因は下記の通りです。

  1.  金 利
  2.  投 機
  3.  実 需
特に、金利と投機の動向については、多角的に分析した最新データを提供します。
実需の動向については、何か特別なフローが判明した場合、随時お知らせします。

【まとめ】音声解説(インターネットラジオ)

為替相場概況

11月22日(月)23時台に、発表が遅れていたFRB議長人事がようやく発表され、パウエル議長が再任された。
マーケットはこれを好感し、株高、米国債利回り上昇で応えた。

しかし、2022年に利上げ2回の確率80%から、さらなる前倒しの可能性を織り込み、2年債、5年債を中心に急騰すると、ハイテク株が売られナスダック総合指数は反落に転じた。

ドル全面高が加速したが、直近で下げ過ぎたユーロドルは受け皿として限界があり、ドル円の上昇が最も顕著で、日本の祝日の23日(火)に急騰、翌日の24日(水)に年初来高値を更新、4年ぶりの高値である115.522の高値を記録した。

WTI原油先物相場を中心とするコモディティ相場は米国債金利の上昇を背景に軟調な展開となり、NZドル、豪ドルを中心に、資源国通貨の価格を押し下げた。

ドル全面高による主要通貨の対ドル安値は下記の通り

  • ドル円    115.522・・・年初来高値更新
  • ユーロドル  1.11861・・・年初来安値更新
  • ポンドドル  1.32782・・・年初来安値更新
  • 豪ドル米ドル 0.71128・・・年初来安値0.71064まで最接近
  • NZドル米ドル 0.68048・・・年初来安値更新
  • ドルカナダ  1.27994・・・年初来高値1.29492までは遠い
  • ドルスイス  0.93737・・・年初来高値0.94727までは遠い

25日(木)から感謝祭休暇入りしたが、26日(金)のNY市場は短縮取引
コロナ新型株オミクロンの脅威がマーケットを席巻し、株価暴落、原油価格暴落(天然ガス以外のコモディティ暴落)のリスクオフとなった。

ドル円は一時113.054の安値をつけ、年初来高値から246.8pipsの暴落となった。

先週の通貨の強弱と売買動向

対米ドル通貨強弱(前週比)


長短米国債利回りが揃って下落し、ドル全面安が理論的であるが、原油を始めとしたコモディティ価格が暴落となり、資源国通貨の下落はドルの下落より大きいという相場になった。
リスクオフで買われる(ショートカバーされる)通貨は、政策金利をマイナスとしている円、スイスフラン、ユーロ、いわゆる資金調達通貨であり、リスクオンで買われる資源国通貨、ポンドは売られる流れになるのが典型的である。

対米ドル通貨強弱(前日比)


26日(金)のリスク資産暴落当日には、円高、スイスフラン高が顕著になっており、リスクオフの教科書的な値動きとなった。

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11月23日(火)時点のデータの公開が遅れているため、先週のまま更新せず。

ドルインデックス DOLLAR INDEX SPOT(DXY) 日足チャート

画像をクリックすると、別画面でフルHD表示できます。

ドルインデックスは、パウエル議長再任による全面ドル高で、95.938まで上昇。
26日(金)には米国債利回りが急低下で、96.071で引けた。

為替トレードに必須! 必ず確認しておきたい関連相場情報

米国の実質金利の推移


実質金利=名目金利-期待インフレ率
という関係になる。
実質金利が下がれば、リスク資産への投資が活発化するが、インフレを加速させる側面が問題視されるため、FRBが金融政策の正常化に舵を切っているところである。

FRBの利上げ予測(Fed Watch)


出典:CME FedWatch Tool
米国政策金利は、現状0~0.25%であるが、このチャートは、市場関係者が織り込んでいる来年(2022年末)までの利上げペースを示す。

  • 1回以上の利上げ確率75.5%(前週比-20.8%)
  • 2回以上の利上げ確率41.5%(前週比-38.2%)
  • 3回以上の利上げ確率14.5%(前週比-35.0%)
  • 4回以上の利上げ確率 3.0%(前週比-16.9%)
オミクロン株の脅威により、株、コモディティが暴落し、FedWatchの2022年末時点の米国の利上げ織り込みも急減速した。
前週末は79.7%が2回の利上げ予想、先週末は41.5%まで、ほぼ半減した。
2022年まで利上げなしは、前週末3.7%⇒先週末24.5%へ急増した。

実質実効為替レート(日本銀行)


出典:日本銀行
「黒田シーリング」とは、実質実効為替レートが70を下回る水準であり、日銀の黒田総裁が2015年6月10日に「これ以上の円安はありそうにない」と発言して以降、円安の限界点として意識されている。
日銀の最新版では70を割り込んでいるが、週末のドル円の暴落により、再び70を超えたことは確実であり、黒田総裁も足元の円安水準を問題視していないため、円安けん制発言は起こり得ない状況である。

ダウ平均株価 日足チャート

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感謝祭休暇中、NY市場短縮取引の26日(金)に、905.04ドル、2.53%の暴落となった。

パウエルFRB議長の再選を好感し、ナスダック総合指数、S&P500指数は市場最高値を更新した(ダウ平均株価は史上最高値圏での押し目からの反発)が、米国短期金利急上昇で反落に転じ、26日(金)には前者2.23%、後者2.27%の暴落となった。

WTI原油先物 日足チャート

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パンデミック再拡大に対する警戒感から、リスク資産の全面安となり、WTI原油先物は前日比12.63%の暴落、67.43ドルの安値をつけた。
原油高を背景とした円安で上昇したドル円相場も連動して暴落となった。

7年ぶり高値85.39ドル、84.95ドルの2点天井から自律反落、26日(金)はパンデミック警戒のリスクオフで暴落し、上昇相場の起点となった8月23日の押し安値61.76ドルのサポートを試す展開になる可能性が高いと考える。
したがって、円高(ドル円下落)方向へのバイアスがかかりやすいだろう。

ドル円のファンダメンタルズ

米国の経済環境と今後の金融政策

  • コロナウィルスの新変異型「オミクロン」株の警戒レベルが最高となり、26日(金)は、NYダウ(▼2.5%)、WTI原油(▼12.6%)等の暴落となった。
  • 26日(金)の米国主要株価3指数は2.23~2.53%の急落となり、恐怖指数(VIX)は28.62まで急騰。中国恒大集団のデフォルト懸念が台頭した9月20日の高値28.79と同レベルで引けた。
  • 原油の暴落により、足元の期待インフレ率は下落、FRBの「インフレは一時的(transitory)」の見通しに近づく可能性
  • FRBは、11月から量的緩和の縮小(テーパリング)を開始し、2022年半ばで終了見込み

米国債利回りとドル円相場


110円到達までは、景気回復期待で、米国長期金利(10年債以上)の上昇と同期し
115円突破までは、2022年の早期利上げ期待で、中短期(5年、2年債)の利回り急騰と連動している。
20年債、30年債の利回り低下は加速、逆イールドも発生し、将来的な景気後退も示唆している。

米国と日本の10年債利回り(長期金利)の格差とドル円相場


実質金利の比較より簡便な名目金利での比較を行っている。
利回り格差の拡大がドル円相場の上昇につながるというのが理論的であるが、必ずしも比例的には動かないので注意したい。

26日(金)には、米国10年債利回りが、1.636%(当日高値)から1.473%(当日安値)まで急落していることから、利回り格差は急激に縮小し、ドル円は暴落となった。

ドル円相場に特に影響を与えるイベント

  • 29日(月)24:00 米国中古住宅販売成約指数
  • 30日(火)24:00 米国カンファレンスボード消費者信頼感指数
  • 01日(水)22:15 米国ADP雇用者数
  • 01日(水)24:00 米国ISM製造業景気指数
  • 01日(水)24:00 米国週間原油在庫
  • 02日(木)22:30 米国新規失業保険申請件数・失業保険継続受給者数
  • 03日(金)22:30 米国雇用統計
  • 03日(金)24:00 米国ISM非製造業景気指数
  • 03日(金)24:00 米国耐久財受注【確報値】
米国雇用統計が最も重要な経済指標であることは間違いないが、それ以前に、週明けから、パンデミック再拡大を背景としたリスク資産の暴落に歯止めがかかるのかどうかが最重要ポイントである。

米国の経済指標が金融市場に影響を与えるのは間違いないが、それを上回る相場の変動に見舞われた場合には、ノイズ程度の影響しか与えない可能性もあり、週明けの相場を見極めてから、【日刊トレード戦略ブログ】にて、最新情報をアップデートする。

ドル円のガンマトレードに役立つオプション情報

「ガンマトレード」とは、大きめのオプションの権利行使価格(ストライク)に対して、期限日のNYオプションカット(24時)に向けて行われる優位性の高いトレードである。
オプションカットの直前まで、ストライクを上回れば売り、下回れば買いのポジションが増加していきストライクに収れんしていく値動きが典型的である。

  • 115.25 29日(月)24:00
  • 115.00 30日(火)24:00巨大 2日(木)24:00
  • 113.80 30日(火)24:00大きめ
115円台のストライクは現状値から遠すぎて、もはや相場に影響を与えることはないだろう。
相場はリスクオフの不安定な環境下にあり、113.80の大きめのストライクもガンマトレードには役立たないと思われる。

その他の主要通貨ペアに影響を与えるイベント

【有料】トレード戦略レポート会員用ブログで公開します。

ドル円のテクニカル分析

日足分析(フィボナッチ)

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フィボナッチ・エクスパンションによるOP(メインの高値目標)は、115.850となっており、2021年内の高値の限界レベルと考えるが、到達確率は五分五分と考えていたが、26日(金)の暴落により、到達確率はかなり低くなった。
11月9日の押し安値112.725を試す展開が想定されるが、上昇相場を維持するために重要なサポートは下記の通り。

  • COP 112.652
  • 重要なプライスの節目 112.500
  • 一目均衡表の雲

1時間足分析(ダウ理論)

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25日(木)は米国感謝祭で薄商いであったため、24日(水)の値動きに含めて考える。
24日(水)を基準として、26日(金)は、高値を切り下げ、安値を暴落レベルで切り下げ、ダウ理論でいう明確なトレンドの転換サインが出たと考える。
パンデミックの世界的な再拡大の脅威というファンダメンタルがベースにあるため、急反発が期待できる状況にはなく、日足で述べたサポートを試しにいき、いったん反発することは十分期待できるが、押し安値を固めてからの安値圏での保ち合いが続く可能性が高いと考える。

重要なチャートポイント

  1. 年初来高値115.520・安値102.592
  2. 注目の高値115.520・安値112.725
  3. 直近の高値115.391・安値113.041

今週のメインシナリオ 確率50%

米国感謝祭明けの29日(月)の相場次第で、今後数か月の相場の行方に大きな影響を与えるかもしれない。

日足のテクニカル分析で述べたサポートが集中している112.500レベルでサポートされて小反発、今週を通して安値圏での保ち合いが継続する。
想定レンジは、112.500~113.750アラウンド

今週のサブシナリオ 確率50%

上記の強力なサポート112.500をあっさり下抜け、111.250~111.000レベルまで一気に下落し、セリングクライマックスを迎えてから急反発。反発の目安は先週の終値の113円台前半と考える。

パンデミックによる本物の暴落に襲われた場合、一時的なオーバーシュートでどこまで値を落とすか想定不能であるが、111.250~111.000を下抜ける可能性は低いと考えている。


Weeklyレポートで提示したトレードシナリオに対する検証を、火、水、木発行のレポートで行うルーティンになります。
引き続きよろしくお願いいたします。

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上野ひでのり