今週のトレード戦略 2022年1月23日(日)

米国消費者物価指数(CPI)の予想は+7.0% さらなるインフレ率上昇のサプライズがあるか?

【上野ひでのりプロFX】本日のトレード戦略 2022/1/12

プロ為替ディーラー上野ひでのり公式サイト
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米国消費者物価指数(CPI)の予想は+7.0% さらなるインフレ率上昇のサプライズがあるか?
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このブログでは、下記の情報をWeeklyおよびDailyで提供することにより、個人FXトレーダーの必勝を全力でサポートします。

FXトレードで継続的に収益を上げるために必ず知っておくべき重要情報をリアルタイムにお届けしますので、プロに負けない優位性の高いトレードシナリオを再現できるようになります。

  1. 為替相場の値動きの最大要因である米国のファンダメンタルズの最新情報
  2. 主要7通貨ペアの値動きの概況
  3. 主要7通貨ペアのトレードシナリオ提供
最重要ポイントについては、ポッドキャストで音声解説します。

為替相場を動かす3大要因は下記の通りです。

  1.  金 利
  2.  投 機
  3.  実 需
特に、金利と投機の動向については、多角的に分析した最新データを提供します。
実需の動向については、通貨オプション取引の状況をベースにお知らせします。

米国消費者物価指数(CPI)は、いつピークをつけるのか?

1月12日(水)発表分は、前回を上回る+7.0%予想で驚異的高水準のインフレ率

昨年12月10日に発表された前回は、前年同月比+6.8%と39年ぶりの高水準となった。
今回の予想は+7.0%で前回を上回る。
エネルギーや食品など変動が激しい項目を除いたコアCPIの予想は+5.4%(前回4.9%)であり、CPIより強め(よりインフレが加速)である。
供給制約問題が継続中で、CPIがいつピークを打って減速するのか現状では不明である。

FRBの金融引き締め政策に直結する重要な指標

FRBが重視しているのは、PCEコア・デフレーターという指標(コアCPIとほぼ同じ)であるが、発表が2週間ほど遅めなので、速報性の高いコアCPIの結果がマーケットを動かしている。
1月26日(水)結果発表のFOMCでは、最新のコアCPIを基に検討が行われる。
具体的な金融正常化へのロードマップに影響する最重要指標となる。

パウエルFRB議長の再任指名承認公聴会は無難に通過

「金融正常化の時期について何も決定していない」と発言

昨年11月30日の上院議会証言で、マーケットが想定していなかったタカ派発言を行い、大きなサプライズを与えた反省からか、今回は無難でマイルドな質疑応答での発言に終始した。
金融正常化は次の3段階で行われるが、時期はともかく、インフレの抑制を最大課題として、実行すること自体は明言した。

  1. テーパリング(新規の量的緩和の収束) ⇒3月で終了
  2. 利上げ ⇒いつから?
  3. 既存の量的緩和(QE)の引き締め(QT) ⇒いつから?
QTのことを、「バランスシートの縮小」とも表現する。

市場は、年内4回の利上げ(3月開始)、QTは7月開始を織り込む

マーケットのコンセンサスは標記の通りであり、今月のFOMCでも、そのレベルに近い踏み込んだ議論があると考えられる。

パウエル効果で株高リスクオンも、CPIのサプライズで再びリスクオフに傾く可能性

昨日のパウエル氏は、直近で急落した株価に配慮する意味もあり、明言を避けてはぐらかしただけであり、インフレ抑制のため、行うべき政策は必ず実行する。
他の投票権を持つ複数のFOMCメンバーは、マーケットのコンセンサスを形成する材料になった具体的な言及を続けている。

今回のコアCPIが予想を大きく上回るインフレ率を示した場合には、タカ派姿勢がさらに強化される思惑から、米国金利急騰・株価急落となる可能性があり、注意が必要。
しかし、マーケットもある程度タカ派の耐性を獲得しているため、よほどのサプライズがなければ大きな動揺はないと考える。

主要7通貨ペアの値動きの概況とトレード戦略

対米ドル通貨強弱(前日比)


パウエル発言を受けて
米国金利は下落、株価は急騰、全面ドル安
原油価格が急騰しカナダドル最強
円とドルは拮抗するもやや円安、ドル円上昇
クロス円は揃って大幅上昇

本日の値動き・想定レンジ

本日の主要通貨7通貨ペア+WTI原油先物の値動き・予想レンジのレポート
このチャートをご覧いただき、25pips、125pips、625pips単位のプライスの節目のレジスタンス・サポートの感覚を養ってください。
チャート内のブロックの中で保ち合いになりやすいことが分かると思います。

本日の主要イベント

  • 12日(水)22:30  米国消費者物価指数
  • 12日(水)23:15  英国カンリフBOE副総裁の発言
  • 12日(水)24:30  米国週間原油在庫
  • 12日(水)27:00  米国10年債入札
米国10年債入札は、米国金利全体に与える影響が大きいので注目したい。

1.ドル円のトレード戦略

ガンマトレードに役立つオプション情報

「ガンマトレード」とは、大きめのオプションの権利行使価格(ストライク)に対して、期限日のNYオプションカット(24時)に向けて行われる優位性の高いトレードである。
オプションカットの直前まで、ストライクを上回れば売り、下回れば買いのポジションが増加していきストライクに収れんしていく値動きが典型的である。

  • 116.00 14日(金)24:00大きめ 18日(火)24:00
  • 115.50 12日(水)24:00 13日(木)24:00 14日(金)24:00
  • 115.00 13日(木)24:00 14日(金)24:00 17日(月)24:00
  • 114.20 17日(月)24:00
  • 114.00 18日(月)24:00大きめ
  • 113.50 12日(水)24:00
  • 113.45 14日(金)24:00
  • 113.35 14日(金)24:00
  • 113.10 12日(水)24:00
115.000と115.500のオプションバリアーが効いており、50pipsレンジ内での値動きになりやすい。

日足チャート(フィボナッチ)

画像をクリックすると、別画面でフルHD表示できます。

1時間足チャート(ダウ理論)

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重要なチャートポイント

  1. 昨年来高値116.354・安値102.592
  2. 注目の高値116.354・安値114.947
  3. 直近の高値115.680・安値115.041

本日のトレードシナリオ

昨日は株安局面においても、ドル円は米国金利の上昇を背景に一貫して上昇を続け115.680の戻り高値をつけた。
一昨日の115.041までの下落は、株安によるリスクオフの円高が主因ではなく、4日(火)にオーバーシュート気味でつけた昨年来高値116.354からのポジション調整局面のピークであったと思われる。
パウエル議長の発言で、米国金利が下落に転じると連れ安となり、115.250のプライスの節目を試す流れになった。
昨日はWTI原油相場が急騰し、81.56ドルの高値をつけたが、原油高がドライバーの円安トレンドは確認されていない。
今後は、米国金利の上昇に素直に反応する値動きになりやすいだろう。

引き続き、オプションバリアーを考慮すると115.000~115.500の保ち合いが想定され、115.000アラウンドの押し目を意識してトレードを行いたい。

2.ユーロドルのトレード戦略

ガンマトレードに役立つオプション情報

  • 1.1525 12日(水)24:00
  • 1.1425 14日(金)24:00
  • 1.1405 14日(金)24:00
  • 1.1400 12日(水)24:00
  • 1.1365 14日(金)24:00
  • 1.1320 14日(金)24:00
  • 1.1300 12日(水)24:00巨大 14日(金)24:00
  • 1.1290 14日(金)24:00
  • 1.1280 14日(金)24:00大きめ
昨日は、米国金利高を背景としたドル全面高が進行したため、ユーロドルの安値は1.12851となったが、1.1280のオプションバリアーの手前で下げ止まり、急反発となっている。

日足チャート(フィボナッチ)

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1時間足チャート(ダウ理論)

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重要なチャートポイント

  1. 昨年来高値1.23494・安値1.11861
  2. 注目の高値1.13863・安値1.12218
  3. 直近の高値1.13750・安値1.13129

本日のトレードシナリオ

米国長期金利が上昇しても、ドイツの長期金利も上昇しており、金利差による値動きが生じにくくなっている。
昨日は、パウエル発言前(米国長期金利下落前)から反発上昇に転じており、1.13750の戻り高値をつけたが、注目の高値1.13863までは届かず、上値の重さも感じさせる。
米国金利上昇によるドル高の受け皿として、一昨日は1.13割れの急落を演じたが、ショートカバーの意欲も強く、底堅い値動きである。
本日も、1.1300アラウンドのオプションバリアーのサポートは強力に機能すると思われ、一時的にオーバーシュートで下抜いても、反発の可能性が高く、絶好の押し目買いチャンスとなるだろう。
本日22:30発表の米国CPIの強い数字を受けた場合、瞬間的に下落するだろうが、そのタイミングでチャンスが発生するだろう。

3.ユーロ円のトレード戦略

ガンマトレードに役立つオプション情報

現状、為替相場に影響を与えるオプションは確認できない。

日足チャート(フィボナッチ)

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1時間足チャート(ダウ理論)

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重要なチャートポイント

  1. 昨年来高値134.124・安値125.087
  2. 注目の高値131.598・安値130.020
  3. 直近の高値131.198・安値130.157

本日のトレードシナリオ

一昨日の円高(ドル円の急落)とユーロ安の局面で130.000のラウンドナンバーのサポートを試す130.157まで下落したものの、昨日はほぼ往ってこいで下落分をリカバリーしている。
ドル円の押し目が決まり、ユーロドルもじり安バイアスがかかっているため、ユーロ円は反発トレンドが継続しやすく、注目の高値131.598を目指した上昇が続くと想定している。
押し目買い機会を探る方針継続。

4.ポンドドルのトレード戦略

ガンマトレードに役立つオプション情報

  • 1.3400 14日(金)24:00
このオプションが効いてくるような下落相場になる可能性は低く、ほぼ影響なし。

日足チャート(フィボナッチ)

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1時間足チャート(ダウ理論)

画像をクリックすると、別画面でフルHD表示できます。

重要なチャートポイント

  1. 昨年来高値1.42481・安値1.31596
  2. 注目の高値1.36361・安値1.34899
  3. 直近の高値1.36361・安値1.35320

本日のトレードシナリオ

米国長期金利と同様に英国長期金利も急上昇しており、ドルとポンドの強弱は拮抗しつつある。
2月3日(木)のMPC(英中銀金融政策委員会)で、12月に続く連続利上げの織り込みが進行している。

今後ドルが反落するタイミングの受け皿としての通貨ペアとして最も有望であると想定している。
目先の高値目標は、昨日1.36250のプライスの節目をクリアーしたため、次の節目の1.37500である。
ユーロドルの押し目買いと同様、本日の米国CPIの発表がチャンスになるかもしれない。

5.ポンド円のトレード戦略

ガンマトレードに役立つオプション情報

現状、為替相場に影響を与えるオプションは確認できない。

日足チャート(フィボナッチ)

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1時間足チャート(ダウ理論)

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重要なチャートポイント

  1. 昨年来高値158.213・安値139.510
  2. 注目の高値157.762・安値154.881
  3. 直近の高値157.370・安値155.942

本日のトレードシナリオ

一昨日からの値動きは、ユーロ円とほぼ同様である。
ポンド高・円安のトレンドはしばらく継続する可能性があり、5日(木)の高値157.762を追いかける展開が続くだろう。
ユーロ円と同様に押し目買い方針継続。

6.豪ドル米ドルのトレード戦略

ガンマトレードに役立つオプション情報

  • 0.7285 17日(月)24:00 18日(火)24:00
  • 0.7200 18日(火)24:00
  • 0.7150 11日(火)24:00
  • 0.7125 14日(金)24:00
  • 0.7100 14日(金)24:00
0.7200のオプションバリアーは突破しているが、0.7300までの上昇を阻む0.7285のストライクもあり、上値を抑えるだろう。

日足チャート(フィボナッチ)

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1時間足チャート(ダウ理論)

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重要なチャートポイント

  1. 昨年来高値0.80071・安値0.69922
  2. 注目の高値0.72771・安値0.71296
  3. 直近の高値0.72132・安値0.71547

本日のトレードシナリオ

米国が金融引き締めフェイズに入り、豪州とのスタンスの違いが明確になるため、売られやすい。また、ドル反落の際の受け皿にもなりにくい。
ユーロドル、ポンドドルは押し目買い方針であるが、豪ドル米ドルは、米国株安によるリスクオフの際には、追従して売りたい通貨ペアとなる。
ただし、上記の0.7150以下のオプションバリアーが効いており、突っ込み売りは禁物である。

足元では、昨日のドル全面安が継続し、注目の高値0.72771を目指す相場になりやすい。

7.豪ドル円のトレード戦略

ガンマトレードに役立つオプション情報

現状、為替相場に影響を与えるオプションは確認できない。
先週高値から反落した場合にはサポートとして機能すると思われるが、現状ではレートが離れており、相場に与える影響はほとんどない。

日足チャート(フィボナッチ)

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1時間足チャート(ダウ理論)

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重要なチャートポイント

  1. 昨年来高値88.251・安値77.892
  2. 注目の高値84.294・安値82.327
  3. 直近の高値83.220・安値82.327

本日のトレードシナリオ

円高・ドル高のリスクオフ局面では最も売りに適したクロス円であり、米国の金融引き締めにともなう株価急落時には、真っ先に売りを考えたい通貨ペアとなる。

ユーロ円、ポンド円と比べると戻りが弱く、本日発表の米国CPIをきっかけに米国金利高・株安となった場合には、下落バイアスが最も高まりやすい通貨ペアと考えられるが、株安でドル円が下げない可能性もあり、足元の相場の動意を見極めたい。


Weeklyレポートで提示したトレードシナリオに対する検証を、Dailyレポートで行うルーティンになります。

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上野ひでのり