【上野ひでのりプロFX】今週のトレード戦略 2021年11月28日(日)

【上野ひでのりプロFX】Weeklyトレード戦略 2021年11月14日(日)【有料版】


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【上野ひでのりプロFX】今週のトレード戦略 2021年11月14日(日)

下記のコンテンツを完全無料で提供しています。

1.為替相場の値動きの最大要因である米国金利の最新情報
2.主要通貨ペアの値動きの概況
3.ドル円トレードの勝てるシナリオ提供

このブログでは、ドル円以外の通貨ペア全6種類の詳細な相場情報をお届けします。

有料化(料金などのサービス体系は未定)に向けたパイロット版であり、11月末日までは無料でお読みいただけます。


目次

【まとめ】音声解説(インターネットラジオ)

1.ユーロドルのトレード戦略

ユーロ圏の経済環境と今後の金融政策

  • 足元のインフレ加速のため、短期金融市場では来年11月までに0.10%の利上げを織り込んでいる。
  • ECB(欧州中央銀行)は、インフレが依然の予想よりも長期化する可能性には言及するも、「一時的」との言及を繰り返す。
  • ラガルド総裁は、「利上げ前に満たされるべきフォワードガイダンスの3つの条件を明確に示している。2022年中に満たされる可能性は非常に小さい」と発言
  • バイトマン理事(独連銀総裁)が、ラガルド体制に抗議の辞任を表明
  • 独経済諮問委員会はECBに対して、FOMCのドットプロットのようなメンバーの金利予想で、正常化の道筋を示すべきとの提言を行った。
  • Ifo独企業景況感が4か月連続低下(6か月ぶりの低水準)
  • 南欧の銀行のトルコ向け融資(スペイン、フランスが過半数)が不良債権化している。
インフレの加速、長期化懸念で市場では利上げの織り込みが進むが、ラガルド総裁は、市場の利上げ期待に強い反発を続け、コミュニケーション能力に欠けるという指摘がある。
インフレの加速を示す経済指標の発表とこれに連動した市場の2022年の利上げの織り込みはユーロの上昇要因。
ECBの市場と対立する強硬なスタンスは、ユーロ売りの要因となりやすい。

ドイツと米国の10年債利回り(長期金利)の格差とユーロドル相場

相場に特に影響を与えるイベント

  • 15日(月)19:00 ラガルドECB総裁の発言
  • 15日(月)22:30 米国ニューヨーク連銀製造業景気指数
  • 16日(火)22:30 米国小売売上高
  • 16日(火)23:15 米国鉱工業生産
  • 16日(火)25:10 ラガルドECB総裁の発言
  • 17日(水)22:30 米国住宅着工件数・建設許可件数
  • 17日(水)27:00 米国20年債入札
  • 18日(木)22:30 米国新規失業保険申請件数・失業保険継続受給者数
  • 18日(木)22:30 米国フィラデルフィア連銀景況指数
  • 18日(木)24:00 米国景気先行指数
  • 19日(金)17:00 ラガルドECB総裁の発言
  • 16日(火)~19日(金)まで、FRB要人発言が続く
  • 未定 FRB議長人事が決定(パウエル氏かブレイナード氏)

ガンマトレードに役立つオプション情報

「ガンマトレード」とは、大きめのオプションの権利行使価格(ストライク)に対して、期限日のNYオプションカット(24時)に向けて行われる優位性の高いトレードである。
オプションカットの直前まで、ストライクを上回れば売り、下回れば買いのポジションが増加していきストライクに収れんしていく値動きが典型的である。

  • 1.16250 16日(火)24:00
  • 1.15800 15日(月)24:00
  • 1.15700 17日(水)24:00
  • 1.15000 17日(水)24:00
上記オプションが設定されたのは、年初来安値更新⇒1.15割れ以前であり、すでに1.1570以上のオプションがユーロドル相場に影響を与える可能性は非常に低くなっている。
17日(水)24時カットの1.15のオプションが大きめになってくれば、ガンマトレードの対象とされる可能性は十分ある。

日足テクニカル分析(フィボナッチ)

画像をクリックすると、別画面でフルHD表示できます。

10月12日の年初来安値1.15243(COPの1.15365レベル)を下抜き、11月10日には米国のCPIショックを受けて1.15000の重要なラウンドナンバーの節目も割り込んでしまい、明確なサポートラインが見当たらない状況になった。

  • 1.14250
  • 1.14000
  • 1.13750(強めのサポート)
  • 1.13064(OP=最強力サポート)
明確な下落トレンドが継続中で、安値圏での保ち合いとなっている。

フィボナッチ・エクスパンションのOP(メインの安値目標)の1.13064が最強力サポートであり、1.13000のラウンドナンバーと近く、さらなる下落が加速した場合の安値の限界点になるだろう。

自律的な強めのショートカバーが入った場合には、フィボナッチ・エクスパンションのCOP(控え目な安値目標)の1.15365アラウンドが戻り売りターゲットにされる可能性が高い。

1時間足テクニカル分析(ダウ理論)

画像をクリックすると、別画面でフルHD表示できます。

米国金利安とドル安のピークの1.16088の戻り高値をつけた11月9日を基準として、3営業日連続で高値・安値を切り下げて「下げダウ」、年初来安値を1.14328とした。
一目均衡表の雲のレジスタンスもあり、上値が重い展開が続く見込みである。

重要なチャートポイント

  1. 年初来高値1.23494・安値1.14328
  2. 注目の高値1.14875・安値1.24328
  3. 直近の高値1.14621・安値1.24328

メインシナリオ 確率75%

年初来安値を大きく更新していくモメンタムには欠けるため、いったんショートカバーで反発に入る可能性が高いが、戻り売りに押される展開を想定している。
直近の高値1.14621、注目の高値1.14875、ラウンドナンバー1.15000と段階的に戻り売り圧力が高まるが、先述したCOPの1.15365が戻り高値の限界値と考える。
米国金利の上昇が今週も継続する場合、年初来安値更新の可能性が高い。

サブシナリオ 確率25%

米国金利が急低下し、上記COPの1.15365を明確に上抜き、1.15500~1.15750水準まで大幅なショートカバーが続く。

2.ユーロ円のトレード戦略

ガンマトレードに役立つオプション情報

現状、為替相場に影響を与えるオプションは確認できない。

日足テクニカル分析(フィボナッチ)

画像をクリックすると、別画面でフルHD表示できます。

他の主要クロス円は、10月の円安相場のピークで、年初来高値を更新しているが、ユーロ円のみ年初来高値134.124に対し、10月の高値133.478となり、年初来高値に届いていない。
フィボナッチ・リトレースメントの100.0(年初来高値134.124)から0.0(9月21日の安値127.926)のレンジ内の値動きが続く可能性が高い。

  • フィボナッチ61.8% 131.756
  • フィボナッチ38.2% 130.294

特に、上記のコアレンジ内に収まる時間帯が長いと考える。

1時間足テクニカル分析(ダウ理論)

画像をクリックすると、別画面でフルHD表示できます。

ダウ理論をベースにした完全な下落トレンドは、毎日高値・安値とも切り下げる階段状の下げ方となるが、多少のデコボコはあるものの、概ね下記のような下げ階段(下げダウ)をイメージすることができる。
122.915の戻り高値をつけた10月29日を基準日として、10営業日連続の下げダウである。
下落トレンド継続中ということであるが、130.000のラウンドナンバーを目前として、いったん反発に転じる可能性を想定している。
しかしながら、直近の高値130.761、131.417、132.561、132.915と段階的に戻り売りが強まる見込みであり、133.000のラウンドナンバーまで値を戻すのは非常に困難であろう。

重要なチャートポイント

  1. 年初来高値134.124・安値125.087
  2. 注目の高値133.478・安値127.926
  3. 直近の高値131.417・安値130.232

メインシナリオ 確率75%

ユーロドルがショートカバーに転じる可能性が高く、ユーロ円も反発上昇する展開を想定している。
ただし、戻れば戻るほど売りが強まることは間違いなく、上値が重い展開が継続する。
戻り売りのターゲットは上述の通り。
戻り売りを経て、直近の安値130.232を今週更新する可能性もあり得るが、130.000のラウンドナンバーではいったんサポートが入りそうだ。

サブシナリオ 確率25%

円安をドライバーとしたドル円の上昇、115円の壁への最接近とユーロドルの大幅なショートカバーが同期した場合には、ユーロ円も大きく値を戻す可能性があり、上述の「下げダウ」に転じた基準日の高値132.915アラウンドまで値を戻す展開になる。

3.ポンドドルのトレード戦略

英国の経済環境と今後の金融政策

  • BOE(英中銀)のベイリー総裁は、インフレ警戒のシグナルを発し続け、世界同時多発的な債券市場の動揺(早期利上げの織り込み競争)である「狂乱の10月」を招いた。
  • ベイリー総裁の発言から、市場は11月4日のMPC(英中銀金融政策委員会)での利上げを確実視していた。
  • 結果は、期待を裏切る見送りとなり、市場の行き過ぎた利上げ期待にも懸念を示した。
  • BOEは、今後数か月以内の利上げが必要との認識は示しており、市場は2022年2月の利上げ開始に見方を後退させている
10月に大騒ぎして市場を混乱させ、11月の利上げが規定路線になると、利上げを見送り、市場の期待に懸念を示すという流れで、ベイリー総裁は市場の信認を完全に失った。
ポンドの失望売りにつながり、年初来安値を更新している。

英国と米国の10年債利回り(長期金利)の格差とポンドドル相場

相場に特に影響を与えるイベント

  • 15日(月)22:30 米国ニューヨーク連銀製造業景気指数
  • 15日(月)23:30 ベイリーBOE総裁の発言
  • 16日(火)16:00 英国雇用統計(失業率、失業保険申請件数)
  • 16日(火)22:30 米国小売売上高
  • 16日(火)23:15 米国鉱工業生産
  • 17日(水)16:00 英国消費者物価指数(CPI)・生産者物価指数(PPI)・小売物価指数
  • 17日(水)22:30 住宅着工件数・建設許可件数
  • 17日(水)27:00 米国20年債入札
  • 18日(木)22:30 米国新規失業保険申請件数・失業保険継続受給者数
  • 18日(木)22:30 米国フィラデルフィア連銀景況指数
  • 18日(木)24:00 米国景気先行指数
  • 19日(金)16:00 英国小売売上高
  • 16日(火)~19日(金)まで、FRB要人発言が続く
  • 未定 FRB議長人事が決定(パウエル氏かブレイナード氏)

ガンマトレードに役立つオプション情報

現状、為替相場に影響を与えるオプションは確認できない。

日足テクニカル分析(フィボナッチ)

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フィボナッチ・リトレースメント100.0(起点)は年初来高値の1.42481であり、0.0(終点)は旧年初来安値の1.34112である。
戻り高値の1.38341はフィボナッチ38.2%と61.8%の中間地点になるが、200日移動平均線のレジスタンスを受けて下落に転じ、11月4日のMPCでの利上げ見送りにより、さらなる急落となった。

いったん旧年初来安値でサポートされ、自律反発に転じたものの、10日の米国CPIショックでさらなる下落を招き、当日中に年初来安値を更新した。
12日に新年初来安値1.33527をつけた後は、週末の買戻し、ポジション調整も手伝い自律反発となった。

15日(月)23:30 ベイリーBOE総裁の発言によっては、さらなるショートカバーで大きく値を戻す可能性もあるが、4日のMPC時のスタンスから変化がない場合には失望売りで、年初来安値を更新する可能性もあり注意したい。

年初来安値を更新した場合の安値のめどは、フィボナッチ・エクスパンションのCOP(控え目な安値目標)の1.33169が強力なサポートとなり、多少オーバーシュートしても1.33000のラウンドナンバー近辺となりそうだ。

1時間足テクニカル分析(ダウ理論)

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直近のドル安のピークの9日に、戻り高値1.36066をつけた。
この日を基準として、3営業日連続で高値と安値を切り下げ、下げダウとなっている。

一目均衡表の雲のレジスタンスもあり、上値が重い展開が想定されるが、ボラティリティが大きな通貨ペアであるため、強烈なショートカバーで値を戻す可能性も十分あり得る。

重要なチャートポイント

  1. 年初来高値1.42481・安値1.33527
  2. 注目の高値1.35385・安値1.33527
  3. 直近の高値1.34327・安値1.33527

メインシナリオ 確率80%

下記のイベントに大きく左右される相場になりそう。
15日(月)23:30 ベイリーBOE総裁の発言
17日(水)16:00 英国消費者物価指数(CPI)

前者に関しては、急に何のデータ(物価指標の上昇)もなしに、タカ派(利上げ前倒し)に転じるリスクは低いため、ノーイベント的な通過となりそうだ。
後者に関しては、前月から大幅な伸びが予想されており、先週の米国CPIショックに似たサプライズで、市場が再び利上げ確率を前倒しで織り込む動きにより相場が急騰する可能性もあり要注目である。

もちろん予想を大きく下回るネガティブサプライズになった場合には、年初来安値更新の可能性が高く、上述のフィボナッチ・エクスパンションのCOP(控え目な安値目標)の1.33169~1.33000をターゲットとして下落する可能性もあり要注意である。

サブシナリオ 確率20%

ベイリーBOE総裁の発言がいきなりタカ派(利上げ前倒し)に転換、その時点から相場が急反発し、翌日のCPIも予想を大きく上回り、さらなるショートカバーで急騰、4日のMPC当日の高値1.36980アラウンドまで一気に値を回復する。

4.ポンド円のトレード戦略

ガンマトレードに役立つオプション情報

現状、為替相場に影響を与えるオプションは確認できない。

日足テクニカル分析(フィボナッチ)

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フィボナッチ・リトレースメントの100.0(起点)は、7月20日につけた押し目の148.456であり、0.0(終点)は10月20日に円安のピークでつけた年初来高値の158.213である。

4日のMPCでの利上げ見送りによる急落要因が、12日の安値152.328に至るまでの大部分を占めている。
フィボナッチ38.2%の154.486は下抜いたが、61.8%の152.183の手前で押し目を入れており、38.2%ラインを目指して自律反発を続ける可能性が高いと考える。

特に、ポンドドルの急反発リスクが意識されるため、仮にドル円の上値が重く円安効果が発揮できなくても、反発上昇の可能性を高く見ておきたい。
ただし、ポンドドルが年初来安値を大きく更新する場合には、その限りではない。

1時間足テクニカル分析(ダウ理論)

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10日の米国CPIショックでポンドドルが急落する直前につけた戻り高値が153.738であり、この日を基準として2営業日連続で下げダウとなっている。

年初来安値の更新が続くポンドドルとは異なり、円安要素で年初来高値をつけた通貨ペアであるという特性から、ポンド高と円安のどちらか一方でもトレンドが再加速すれば反発上昇しやすいため、ドルストレートとクロス円の相場は、しっかり区別して考えたい。

重要なチャートポイント

  1. 年初来高値158.213・安値139.510
  2. 注目の高値158.213・安値148.948
  3. 直近の高値153.738・安値152.328

メインシナリオ 確率80%

12日の押し目152.328を更新せず反発上昇に転じるシナリオを想定しているが、ポンドドルのシナリオで述べた通り、ベイリー総裁発言とCPIの結果次第と言える。

原油価格の上昇も一服感があり、円安ドライバーの上昇よりも、ポンド自体の急反発リスクに着目したい。
12月の利上げも見送りになる公算が高いが、遅くとも来年2月の利上げは確実視されており、多少でも前倒しされる材料が出てくれば、敏感に急騰で反応しやすい通貨ペアである。

想定通り急反発に転じた場合には、米国CPIショック前の戻り高値153.738でいったんレジスタンスを受けるだろうが、フィボナッチ38.2%ラインの154.486レベルから155.000のラウンドナンバーを目指す可能性がある。

ポンドドルと同様に、英国CPIが大きく予想を下回ってしまった場合には、この限りではなく、先週安値152.328を下抜くことが確実であり、フィボナッチ61.8%ラインの152.183のサポートを試し、オーバーシュートで割り込む可能性も十分あり得る。

サブシナリオ 確率20%

円安トレンドの巻き直しの円高が大幅に進行し、ドル円が急落となり、かつ英国CPIが大きく予想を下回って不調だった場合には、円高ポンド安のダブル効果で急落する。
この場合、150.000のラウンドナンバーの節目や9月21日の安値148.948のサポートを試す可能性もある。

5.豪ドル米ドルのトレード戦略

豪州の経済環境と今後の金融政策

  • 一次産品の最大輸出先の中国の景気減速の影響が大きく、鉄鉱石相場が大幅反落で、厳しい経済環境に
  • 日本向けのLNG(液化天然ガス)の輸出は好調で、豪ドル円相場には追い風
  • 経済活動再開の動きが顕著になっており、豪州の実質GDP成長率は2022年末に前年比+5.5%へと大幅に上昇する見通し
  • 11月2日、RBA(豪州中銀)のフォワードガイダンスで、「2024年前の利上げなし」の文言を削除、ロウ総裁は2023年の利上げの可能性にも言及。市場では早期利上げ観測が台頭
  • RBAは、3年債利回り目標を撤廃し、イールドカーブコントロール政策を廃止。金利上昇を容認
経済活動再開と第3四半期の消費者物価指数の上昇により、RBAは金融正常化に舵を切ったことが鮮明になったが、米国よりは遅れており、今後利回り格差の変動に注目したい。

豪州と米国の10年債利回り(長期金利)の格差と豪ドル米ドル相場

相場に特に影響を与えるイベント

  • 15日(月)22:30 米国ニューヨーク連銀製造業景気指数
  • 16日(火)11:30 ロウRBA総裁の発言
  • 16日(火)22:30 米国小売売上高
  • 16日(火)23:15 米国鉱工業生産
  • 17日(水)22:30 米国住宅着工件数・建設許可件数
  • 17日(水)27:00 米国20年債入札
  • 18日(木)22:30 米国新規失業保険申請件数・失業保険継続受給者数
  • 18日(木)22:30 米国フィラデルフィア連銀景況指数
  • 18日(木)24:00 米国景気先行指数
  • 16日(火)~19日(金)まで、FRB要人発言が続く
  • 未定 FRB議長人事が決定(パウエル氏かブレイナード氏)

ガンマトレードに役立つオプション情報

「ガンマトレード」とは、大きめのオプションの権利行使価格(ストライク)に対して、期限日のNYオプションカット(24時)に向けて行われる優位性の高いトレードである。
オプションカットの直前まで、ストライクを上回れば売り、下回れば買いのポジションが増加していきストライクに収れんしていく値動きが典型的である。

  • 0.74500 17日(水)24:00
  • 0.74300 18日(木)24:00
  • 0.73000 17日(水)24:00
足元でドル高、資源国通貨売りが継続中ではあるが、反転する可能性は十分あり、18日(木)24時までに0.74300のストライクに引き寄せられる可能性が低いとは言い切れないだろう。
17日(水)24時に向けて、0.73000アラウンドの低位保ち合いが続く可能性のほうが低いと考えている。

日足テクニカル分析(フィボナッチ)

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フィボナッチ・リトレースメントの100.0(起点)は、2月25日につけた年初来高値の0.80071であり、0.0(終点)は8月20日につけた年初来安値の0.71058である。
現状では、押し安値(年初来安値)0.71058を更新する可能性を想定したフィボナッチ・リトレースメントの引き方になっているが、上述したRBAの金融政策のタカ派転換により、反発上昇する可能性が高いと考えている。

38.2%戻しの0.74501、61.8%戻しの0.76628で戻り売りという戦略が基本であるが、実際の戻り高値は0.75553であり、半値戻しレベルにある200日移動平均線にレジスタンスを受けて下落している。
先週は資源国通貨売り優勢で、戻り売りが継続したが、一目均衡表の雲のサポートもあり、0.72763の安値から反発中である。

原油高と連動した資源国通貨高というトレンドは、既に下火になっており、豪ドル米ドルが反発上昇するためには、豪州経済の回復の加速を背景としたGDP成長率の上昇やインフレという要件が必須であろうと思われる。
しかし、前述の通り、RBA(豪中銀)はそれらの前提で金融の引き締めに動きつつあり、利上げ予想も前倒しにしてきているため、反発上昇が継続する可能性を想定してスタンスを整えたいところである。

1時間足テクニカル分析(ダウ理論)

ダウ理論をベースにした完全な下落トレンドは、毎日高値・安値とも切り下げる階段状の下げ方となるが、多少のデコボコはあるものの、概ね下記のような下げ階段(下げダウ)をイメージすることができる。
0.75548の戻り高値をつけた10月29日を基準日として、10営業日連続の下げダウである。
しかし、12日は朝方に直近の安値0.72763をつけた後、一貫して反発上昇し、高値引けの日足陽線となった。
今週を通して、ショートカバーの自律反発が継続する可能性も十分ありそうだ。

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重要なチャートポイント

  1. 年初来高値0.80071・安値0.71058
  2. 注目の高値0.75553・安値0.71700
  3. 直近の高値0.73931・安値0.72763

今週のメインシナリオ 確率65%

16日(火)11:30 ロウRBA総裁の発言において、11月2日のRBA理事会より踏み込んだ景気拡大、インフレ率上昇を見込んだ金融引き締め的なニュアンスが出てくると、テクニカル的な自律反発に拍車をかけるだろう。
特段、材料視される発言がない可能性もあるので、期待し過ぎは禁物である。

主要国のテーパリング、利上げレースで出遅れた感のある豪州が、隣国のNZに追いついてくるのは遅かれ早かれ時間の問題であり、豪ドル相場の反発上昇余地は大きいと考える。

しかしながら、資源国通貨全体の騰落に大きな影響を与えるWTI原油先物相場が85ドル台でピークアウトする可能性もあり、この場合、豪州の主力エネルギーであるLNG相場の下落も加速し、豪州売りになる可能性には注意が必要である。

特段の豪州売り、極端なドル高がなければ、0.75000のラウンドナンバーの節目レベルに値を回復する程度のショートカバーの反発の可能性は十分あると考える。

今週のサブシナリオ 確率35%

ロウ総裁発言にタカ派的なインパクトがなくノーイベントで通過した場合、先週の米国CPIショックの継続による米国金利高、ドル高により、先週の安値0.72763を更新する可能性がある。
重要なプライスの節目である0.72500を割り込むところまでは想定していないが、売りが過熱しオーバーシュートした場合、一時的に割り込む可能性は想定しておく。

6.豪ドル円のトレード戦略

ガンマトレードに役立つオプション情報

現状、為替相場に影響を与えるオプションは確認できない。

日足テクニカル分析(フィボナッチ)

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フィボナッチ・リトレースメントの100.0(起点)は、8月20日につけた押し目の77.892であり、0.0(終点)は10月21日に円安のピークでつけた年初来高値の88.251である。
38.2%の押し目レベルは83.058であるが、11月10日の押し目は82.992であり、多少のオーバーシュートはあったものの、しっかりサポートされてからの反発という流れになりつつある。
豪ドル米ドルが先週安値を更新する流れにならない限り、ドル円の上昇が牽引する豪ドル円の上昇の可能性は高いと思われる。

同じ豪ドルでも、豪ドル米ドルとはまるで違う強いチャートになっており、月内に年初来高値を更新する可能性も十分あり得る。

1時間足テクニカル分析(ダウ理論)

直近の安値82.992をつけた円高のピークの11月9日を基準として、2営業日連続のはらみ足となり、低位保ち合いで、日足で確認したフィボナッチ38.2%の押し目固めの時間帯であるが、12日は週末に向けて高値で引けており、週明けも高値更新が継続する可能性が十分あり得る。

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重要なチャートポイント

  1. 年初来高値88.251・安値78.849
  2. 注目の高値85.205・安値82.992
  3. 直近の高値83.955・安値82.992

メインシナリオ 確率90%

豪ドル米ドル相場とは明確に区別する必要があり、豪ドル円は、豪州と日本の貿易収支の実需を反映したものである。
日本のLNG輸入に関して、豪州が最大の輸入元であり、その需要は高まるばかりで豪ドル円買いの需要は安定している。
したがって、天然ガス相場が世界的に暴落するようなことがなければ、豪ドル円の相場は安定的に推移しそうだ。

フィボナッチ・リトレースメントの38.2%できれいに押し目が入って、反発に転じようとしているタイミングであり、今週続伸する可能性は高い。
85.000のラウンドナンバーの節目および注目の高値85.205(11月4日)をターゲットとして反発上昇が続くと想定する。

サブシナリオ 確率10%

円安トレンドの巻き直しの円高が大幅に進行し、ドル円が急落となり、かつ原油相場の急落からエネルギー相場全体が大崩れとなった場合には、先週の安値82.992を下抜くことはもちろん、82.500の重要なプライスの節目のサポートも下抜くであろう。
日足で確認したフィボナッチ61.8%レベルの81.085、直下のラウンドナンバー81.000をターゲットとした急落を想定する。


Weeklyレポートで提示したトレードシナリオに対する検証を、火、水、木発行のレポートで行うルーティンになります。
引き続きよろしくお願いいたします。

上野ひでのり