【上野ひでのりプロFX】今週のトレード戦略 2021年11月28日(日)

【上野ひでのりプロFX】今週のトレード戦略 2021年11月14日(日)


このブログでは、下記の情報を完全無料で毎営業日提供することにより、個人FXトレーダーの必勝を全力でサポートします。

FXトレードで継続的に収益を上げるために必ず知っておくべき重要情報をリアルタイムにお届けしますので、プロに負けない優位性の高いトレードシナリオを再現できるようになります。

1.為替相場の値動きの最大要因である米国金利の最新情報
2.主要通貨ペアの値動きの概況
3.ドル円トレードの勝てるシナリオ提供

ドル円以外の通貨ペアの詳細な相場情報については、【有料】トレード戦略レポート会員用ブログで公開します。
2021年11月30日までは、毎営業日、無料でご覧いただけますので、ぜひご覧ください。

できる限りビジュアルベースで分かりやすい簡潔な説明を心がけます。

最後のまとめは、音声(インターネットラジオ)で収録していますので、各種グラフやチャートを読み取るのが苦手な方は、先にラジオを聞いていただくことをおすすめします。
最重要ポイントについて、上野ひでのりの肉声で解説します。

為替相場を動かす3大要因は下記の通りです。

  1.  金 利
  2.  投 機
  3.  実 需
特に、金利と投機の動向については、多角的に分析した最新データを提供します。
実需の動向については、何か特別なフローが判明した場合、随時お知らせします。

【まとめ】音声解説(インターネットラジオ)

為替相場概況

5日(金)発表の米国雇用統計では、予想を上回る強い結果にも関わらず、米国債利回りは長短ともに急落、連れて全面ドル安となった。

8日(月)の週明けから、さらにドル安が進行し、ドル円は9日(火)に112.729の安値をつけた。
10日(水)に112.774の安値をつけて2点底を確認後は反発に転じた。

反発が継続中のタイミングで、10日(水)22:30に米国消費者物価指数(CPI)が発表になり、予想を大きく上回る6.2%と31年ぶりの強い結果を受けて、米国債利回りは長短ともに急反発、連れてドル円も一時114円を回復。

11日(木)以降は、12日(金)24:00期限の権利行使価格114.000の大きめのオプションの存在もあり、114.000を挟んだ値動きで、安値113.805、高値114.301のレンジとなった。

上記オプションカットと同時刻に、ミシガン大学消費者信頼感指数が発表になったが、大きく予想を下回り10年ぶりの弱い結果を受けて、114.000ちょうど水準から急落、前日の安値を更新し、113.780の安値をつけ、その後は安値近辺での保ち合いで引けた。

大きめのオプションカットと同時のミシガン大学消費者信頼感指数の悪化が原因のドル売りだったが、CPIの強烈な上振れショックの効果がまだ継続中である。
112.725という押し目を2点底でしっかり固めて急反発のモメンタムはいまだ衰えず、年初来高値114.699、その先の115円台をターゲットに入れる上昇トレンドは継続中

先週の通貨の強弱と売買動向

対米ドル通貨強弱(前週比)


前週末は米国雇用統計をきっかけに、米国債利回りが長短揃って急落、当週は前述の31年ぶりCPIの強い結果を受けて急反発という流れで、全面ドル安となった。
ドル>円>ポンド>資源国通貨>ユーロ
という強弱関係であり、ドルストレートでのドル高と同時に、クロス円が揃って下落、週足は陰線引けした。

対米ドル通貨強弱(前日比)


週末、12日(金)24:00発表の指標の大幅悪化がきっかけでドルは反落。
資源国通貨とポンド、円が買い戻されたが、ドル全面高トレンドを転換させるほどのインパクトはなく、週末のポジション調整の範囲内の値動き。

シカゴ投機筋 最新IMMポジション 2021/11/2時点


地場で古くから存在するシカゴ投機筋は、モデル系ヘッジファンドのようなアルゴリズム高頻度取引(HFT)は行っておらず、比較的長期のポジションを持つことから、差引枚数の大きさと方向が投機筋の相場の方向感を示していると考えて良い。
本来は、11/9時点のポジションを掲載予定であったが、公開が遅れており、前週分を掲載した。
円売りポジションの増加ペースが鈍っているが、依然高水準を維持しており、さらに増える可能性は高い。

ドルインデックス DOLLAR INDEX SPOT(DXY) 日足チャート

画像をクリックすると、フルHD表示できます。

ドルインデックスは、93~94の揉み合いを上抜け、95.265まで上昇。
2020年7月22日以来の高水準となり、ドル全面高を示している。

為替トレードに必須! 必ず確認しておきたい関連相場情報

米国の実質金利の推移


実質金利=名目金利-期待インフレ率
という関係になる。
直近の期待インフレ率が急騰している割に、名目金利(この場合米国10年債利回り)がなかなか上昇しないため、実質金利はマイナスを深掘りしている。
株式市場にとっては追い風が続くが、早期利上げ期待から名目金利も連れて上昇する可能性が高いことから、ドル全面高の流れになっていると考えられる。

FRBの利上げ予測(Fed Watch)


出典:CME FedWatch Tool
米国政策金利は、現状0~0.25%であるが、このチャートは、市場関係者が織り込んでいる来年(2022年末)までの利上げペースを示す。

  • 1回以上の利上げ確率96.9%
  • 2回以上の利上げ確率81.0%
  • 3回以上の利上げ確率50.1%
  • 4回以上の利上げ確率20.5%
4回目の利上げで1.00~1.25%まで達することになるが、コロナ渦直前2020年1月の1.50~1.75%までは戻らない見通し。

実質実効為替レート(日本銀行)


出典:日本銀行
「黒田シーリング」とは、実質実効為替レートが70を下回る水準であり、日銀の黒田総裁が2015年6月10日に「これ以上の円安はありそうにない」と発言して以降、円安の限界点として意識されている。
現状では、70割れが迫っており、日本売りの加速に懸念を持つ市場関係者が少なくないが、黒田総裁は「ファンダメンタルズを反映したものであり適正な範囲で推移」と述べている。

ダウ平均株価 日足チャート

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前述の通り、名目金利の上昇基調は確認できるが、期待インフレ率がそれを上回るペースで上昇中のため、実質金利はマイナスを深掘りしている状況から、株式市場にとって追い風は続き、企業業績も好調であることから、史上最高値更新を続ける可能性が高い。

直近のドル円相場は株価との連動性が薄れており、金利(米国債利回り)の上昇によるドル高やWTI原油の上昇による円安の要素のほうが影響力が強くなっている。

WTI原油先物 日足チャート

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需要の急増に対し、産油国が増産に応じない状況から、8月23日の61.76ドルの押し目から急騰、10月25日に85.39ドルをつける過程で、大幅な円安が進行した。
しかし、足元の在庫は増加しており、85ドル水準が強力なレジスタンスとなりそうである。
85~90ドルが需要減を招かない限界値であると考える市場関係者が多く、悪いインフレ(スタグフレーション)懸念と連動する円安が、これ以上加速する可能性は低いと思われる。

ドル円のファンダメンタルズ

米国の経済環境と今後の金融政策

  • 株価が史上最高値を更新中
  • 足元のインフレが加速している状況の中、FRBの「インフレは一時的(transitory)」の見通しが誤っている可能性
  • 11月から量的緩和の縮小(テーパリング)を開始し、2022年半ばで終了見込み
  • FRBの要人発言では、利上げを急ぐ局面ではないと繰り返すが、市場では2022年末時点で2回以上の利上げを80%以上織り込んでいる
  • FRB議長人事が大詰め。パウエル議長の再任確率が下がり、ブレイナード理事の就任の可能性が高まりつつあるが、よりハト派(緩和的)な議長の誕生は、利上げ確率を下げ、ドル下落を招く可能性がある。

米国債利回りとドル円相場


FRBのテーパリング開始にも関わらず、ベンチマークとなる10年債利回りは、3月30日の年初来高値1.774%を上回ることができない状況。
2年債、5年債の上昇に比して、20年債、30年債が逆イールド(利回りの逆転現象)も発生しており、将来的な景気減速を早々に織り込む現象も発生している。

米国と日本の10年債利回り(長期金利)の格差とドル円相場


実質金利の比較より簡便な名目金利の比較を行っている。
利回り格差の拡大がドル円相場の上昇につながるというのが理論的であるが、必ずしも比例的には動かないので注意したい。
日本の10年債利回りの変動は非常に小さいため、米国10年債利回りを長期金利のベンチマークとして、ドル円相場の方向性と重ねるという利用のしかたで良いだろう。

ドル円相場に特に影響を与えるイベント

  • 15日(月)22:30 米国ニューヨーク連銀製造業景気指数
  • 16日(火)22:30 米国小売売上高
  • 16日(火)23:15 米国鉱工業生産
  • 17日(水)22:30 米国住宅着工件数・建設許可件数
  • 17日(水)27:00 米国20年債入札
  • 18日(木)22:30 米国新規失業保険申請件数・失業保険継続受給者数
  • 18日(木)22:30 米国フィラデルフィア連銀景況指数
  • 18日(木)24:00 米国景気先行指数
  • 16日(火)~19日(金)まで、FRB要人発言が続く
  • 未定 FRB議長人事が決定(パウエル氏かブレイナード氏)
経済指標よりも、FRB議長人事を含めて、要人発言が相場を大きく動かす可能性が高い。
要人発言はタカ派(利上げに積極的)に傾く可能性が高くドル高を促進しそうであるが、FRB議長がブレイナード氏に決定した場合には、ハト派の印象が強く、一時的に大幅なドル安を招くリスクがあるので注意したい。
人事発表は遅くとも今月中、日本の深夜から早朝になる可能性が高いと思われるが、バイデン大統領の動向を注視したい。

ドル円のガンマトレードに役立つオプション情報

「ガンマトレード」とは、大きめのオプションの権利行使価格(ストライク)に対して、期限日のNYオプションカット(24時)に向けて行われる優位性の高いトレードである。
オプションカットの直前まで、ストライクを上回れば売り、下回れば買いのポジションが増加していきストライクに収れんしていく値動きが典型的である。

  • 114.300 16日(火)24:00 大きめ
  • 113.900 18日(木)24:00
  • 113.400 16日(火)24:00
16日(火)24:00のオプションカットに向けて、113.400に接近していく可能性よりも、大きめの114.300に接近する可能性のほうが高いだろう。
また、この期限までに114.699の年初来高値に達する可能性も低く、114.500のプライスの節目は、かなり強力なレジスタンスになるだろう。

15日(月)のドル円相場は、相変わらず米国金利(米国債利回り)との連動が高いと思われるが、揃って反発上昇し、114円台に乗せる可能性が高いと想定している。

想定通り114円台に乗せたとすれば、上記の114.300のオプションをめぐるラリーになりそうだ。

その他の主要通貨ペアに影響を与えるイベント

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ドル円のテクニカル分析

日足分析(フィボナッチ)

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フィボナッチ・エクスパンションによるOP(メインの高値目標)は、115.850となっており、2021年内の高値めどと考えるが、到達可能性は50%未満であろう。
115.000のプライスの節目のレジスタンスは非常に強力である。
先週の安値112.725は、COP(控え目な高値目標)の112.652にサポートされた。
押し目からの急反発のモメンタムを維持しているが、今週中に年初来高値に迫ることができなければ、113.750のプライスの節目を挟んだ保ち合いに収束していく可能性がある。

1時間足分析(ダウ理論)

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112.729の安値をつけた9日(火)を基準として、3営業日連続で高値・安値(一部例外あり)を切り上げており、3営業日連続の上昇トレンド(上げダウ)が継続中である。
一目均衡表の雲と113.750のプライスの節目のサポートから反発、114円台に再び乗せる可能性が高い。

重要なチャートポイント

  1. 年初来高値114.699・安値102.592
  2. 注目の高値114.699・安値112.725
  3. 直近の高値114.301・安値113.760

今週のメインシナリオ 確率65%

15日(月)に114円台復帰
16日(火)24:00のNYオプションカットに向けて、114.300のストライクに値動きが収れんする。
その後、FRBの要人のタカ派発言により、米国金利(米国債利回り)とドルが上昇
114.500のプライスの節目のレジスタンスを試し、114.699の年初来高値に迫る展開に

今週のサブシナリオ 確率35%

16日(火)22:30 米国小売売上高が予想を大きく下回り、114.300のストライクからかい離する下落
次期FRB議長がブレイナード氏に決定し、米国金利(米国債利回り)とドルが急落
再び9日(火)の安値112.729、112.500の非常に強力なプライスの節目を試す展開になる。


ドル円以外の通貨ペアの詳細な相場情報については、【有料】トレード戦略レポート会員用ブログで公開します。
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上野ひでのり